竜神探闘:準備期間⑤
目茶苦茶短いですがご容赦ください
「う……」
エルメックが目を覚ました時、エルメックは自分が捕らえられていることを即座に察した。薄暗い部屋、石畳、かび臭い空気、そして鉄格子のかかった窓となれば自分がどのような状況なのか大凡には判断できるというものである。
エルメックが体を起こすと閉じ込められている部屋には自分の部下達も一緒に入れられていた。衣服は捕らえられた時のままであるが、当然ながら持ち物はすべて奪われている。
「ここは……?」
自分達が置かれている状況はわかったがどこにいるかまではわからない。そのような状況でエルメックの言葉は仕方がないだろう。
(ここは闇の竜騎兵の本拠地か?)
エルメックは自分を捕らえた男が闇の竜騎兵と名乗った事を思い出して身を固くした。自分達が敵の手に落ちたことを思いだした以上、とても平静ではいられない。
「おい、起きろ!!」
エルメックが自分の周囲にいる部下達に声をかける。
「う……」
「ぐ……」
何人かの部下達が苦痛に顔を歪めながら起き上がる。どの部下達も無傷の者はいない。捕らえられた時についた傷であろう。
「ボス……ここは?」
部下の一人が周囲を見渡しながらエルメックに尋ねる。
「そんな事を俺が知るか。とりあえず俺達全員が捕まったのは確実だ。闇の竜騎兵と名乗ったから、俺達の敵だ」
「……あんな連中と戦うつもりなんですかね」
「……」
部下の一人の言葉に全員が沈黙する。自分達はまったく闇の竜騎兵に対抗することは出来なかった。有している戦力が違うと言うのが正直な感想である。ただここで言う違うと言うのは、アマテラスの面々の事ではない。毒竜等の闇ギルドのメンバー達の事である。エルメック達にしてみればアマテラスの面々も十分に人外レベルであるが、毒竜達はそうではない。人間の実力を逸脱していないのだ。
コツコツ……
そこに足音が響くとビクリとエメリック達は身を震わせた。
「き、来た……」
部下の一人の呟きは不思議とエルメック達の耳に響いた。全員が心のどこかで“来るべき時が来た”と思っているのである。
「さ、楽しい楽しい尋問の時間だよ~」
やけに陽気な声が響いた。




