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序章:アディルの旅立ち

「異世界の兵法を継ぐ少年」の修正版になります。


 主人公の強さを上方修正しました。

「それじゃあ行ってくる」


 アディル=キノエはそう言うと頭を下げた。アディルの年齢は一六、身長は一七〇半ばで均整のとれた体型をしている。黒髪、黒眼のスッキリとした容姿の少年だ。磨き方次第では都会の年若い異性に騒がれるようになるかも知れない。


 そのアディルの挨拶を受けるのは三十代前半ぐらいの容貌の男女である。男性の方は一八〇を越える長身であり、黒髪黒眼の男性だ。女性の方は目元がパッチリとした美人でありほんわかとした雰囲気が発せられている。

 どことなく二人はアディルの容姿に似ていることから血のつながりを伺うことが出来る。

 実際に二人はアディルの両親であり、父親の名はアドス、母の名はイリナという。厳しくも優しくアディルを育て上げたのだ。


 アディルの家のキノエ家には特殊なしきたりがあった。一六の誕生日を迎えた時にキノエの名を継ぎ外の世界に向かって旅立つことになるのである。

 キノエ家には先祖から伝わる武術があった。それは家の名前をとってキノエ流という流派を形成していた。

 一子相伝の武術を仕込まれたキノエの名を継いだ者はキノエ流を発展させるために外の世界に旅立ち多くの事を学ぶのである。


「いいか。アディル。キノエ流は絶大な力を持つ。そして異質な能力だ。それゆえに力に呑まれるような事があってはならない。力があれば何でも出来るなどという思い上がりは慎まねばならない」


 アドスの言葉には妙に説得力のあるものである。アドスの言葉にアディルは素直に頷く。普段は飄々とした父ではあるが力を振るう事に対しては真摯な態度で話すのだ。


「アディル、あなたがこの旅から戻る時は一回りも二回りも大きくなって帰るのですよ」


 イリナの言葉にアディルは静かに頷く。母イリナの心配が痛いほど分かっているアディルとすれば真摯な態度で臨むのも当然であった。


「親父殿、お袋様、安心してくれ。キノエの名を継いだ俺は誰が相手でも負けるつもりはない」


 アディルは力強く父と母に言うとクルリと背を向け歩き出した。


 アディルの長い旅が始まったのだ。



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