表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/115

*

今まで琴葉は自分の働き方について考えたことは、まったくと言っていいほどなかった。


確かに、外のパン屋で働いたときパン屋自体は無休だったが、琴葉は週休二日だったし有給休暇もあった。

休憩もしっかり取れたし連休もあった。


じゃあ今はどうなのか。


最低限の休憩と、最低限の休暇。

琴葉ひとりで店を切り盛りするのに、そんなことを考えて働いてはいない。

そもそも、両親が亡くなってからその悲しさを埋めるために、ただがむしゃらに突き進んできただけだからだ。


だけど、その生活はガラリと一変した。


雄大のいる生活。

雄大と過ごす毎日。

琴葉にとってそれはすごく幸せで、大切にしたいと思っていることだ。


いつしか、minamiを続けることはもちろんだが、それに加えて雄大のためにもいろいろしてあげたいと思うようになっていた。

好きな人に尽くしたいと思うのは、人間の性だろうか。

そのためにはやはり時間が足りない。


働き方改革。


琴葉はまだ何も答えが出ていない。

それどころか、案すらまだ思いついていなかった。

minamiを縮小するということはどういうことなのか、さっぱりわからない。


悶々とした気持ちのまま月日は過ぎた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ