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小さなパン屋の恋物語   作者: あさの紅茶


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92/115

*

「それからさ、琴葉の働き方は労働基準法に違反していると思わないか?」


思いがけない言葉に、琴葉は首を傾げる。


「うーん?自営だから関係ないんじゃない?」


「法律的にはね。でもminamiは定休日は週に一日だ。琴葉の年間休日は何日ある?相当少ないだろ?」


雄大の指摘に、琴葉は反論する。


「それは雄くんだって。」


「俺も会社側の人間だから労働基準法は関係ないんだ。」


「えー。。。」


さも当然かのように言う雄大に、琴葉は更に不満声を上げた。


「そうじゃなくて、琴葉は働き方改革って知ってる?」


「働き方改革?」


ニュースでちらっと聞いたことはあるけれど、琴葉はそれがどんなものかは知らない。

そもそも企業に属さない琴葉には、縁がないものだと思っていた。


「そこでだ。俺達も一緒に住むんだから、働き方改革をしないか?」


「働き方改革を…?」


いまいちつかめず、おうむ返しになってしまう。

働き方改革とはどんなものだったか、琴葉は頭を捻った。

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