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主治医から言われたのは、まさかの“過労”だった。


「ゆっくり休養してください。それから、健康診断は受けているのかな?受けていないなら、年に一度は受けるようにしてください。」


「わかりました。ありがとうございます。」


主治医を送り出してから雄大はminamiへ寄った。

店は閉店していたが厨房はまだ電気が点いたままで、仕込み途中であろうボウルや鍋がそのままになっていた。


きっと途中で気分が悪くなって、一旦自宅へ戻ったのだろう。

明日の営業は臨時休業だ。

いや、明日だけではない。

この際一週間ほど休ませた方がいいだろう。


雄大は臨時休業を知らせるお知らせを手書きで書いてminamiの扉に貼りつけた。

訪れた客には申し訳ないが、今は琴葉を休ませることが先決だ。


そのままになっている調理器具の片付けや掃除をして、雄大が自宅に戻る頃にはずいぶん時間が経っていた。

慣れていないせいもあるけれど、琴葉は毎日これを一人でやっているのかと思うと尊敬に値する。

さらに、雄大が帰宅する前に夕食の準備までしているのだ。


そうして、雄大はようやく気付いた。


琴葉が全然休めていないことに。

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