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二章 ◆休息

雄大はとりあえず身の回りの最低限の物だけを持って、琴葉の家で同棲を開始した。

朝起きると琴葉がいて一緒に朝食を食べる。

いってきますと言えば、いってらっしゃいと笑顔で見送ってくれる。

そしてまた、仕事が終わって家に帰ると琴葉がおかえりなさいと笑顔で迎えてくれる。

そんな日常が、幸せすぎてたまらない気持ちになるのだった。

そんなある日のこと、雄大が仕事から帰ると家の電気が点いていなかった。

今日は割りと早めに帰って来れたので、琴葉はまだminamiの厨房にいるのかと思いとりあえずリビングの電気を点ける。

カバンを置いてminamiの様子を伺ってこようかと振り向くと、ソファでエプロン姿の琴葉が寝ているのに気付いて驚いた。

「琴葉？どうした？」

そっと声をかけると、琴葉はうっすらと目を開く。

「ん？…あ、おかえりなさい。」

雄大の姿をとらえると、小さな声で挨拶をする。

「寝ちゃってた。ちょっと疲れちゃって。」

そう言ってのそりと起き上がる琴葉は、まだぼーっとしている。

いつもの元気はまったく感じられない。

心なしか、頬も赤い気がする。