表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/115

*


お釣りを握らされては返すわけにはいかず、雄大は戸惑いながらも渋々ポケットへしまう。

そんな雄大に、琴葉は微笑みながら言った。


「それならばぜひまたいらしてください。私の焼くパンを好きになってもらえると嬉しいです。ぜひ常連さんに。」


にっこりと微笑む琴葉に、雄大は思わず


「じゃあ明日も来ます。」


と口走っていた。


琴葉は一瞬驚いた顔になったがすぐさまニコリと微笑み、


「はい、お待ちしております。ありがとうございました。」


と深々とお辞儀をした。

琴葉の心地よい声に見送られて、雄大は会社へ戻った。


買ってきたばかりのパンを噛りながら、仕事の続きをする。

いつもこの時間は副社長室にこもり、食事も取らずに黙々と仕事をしている。

だけど今日は何だか気持ちがフワフワしてしまって落ち着かず、もう帰ることにした。

こんなに早くオフィスを出るのは久しぶりだなと、雄大は思った。


月明かりがとても綺麗な夜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ