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河原ではたくさんのカップルが等間隔に座っていた。

二人も空いている場所を見つけて腰を下ろす。

天気は晴れ。

時折心地よい風が吹き抜けていく。


先ほど購入したパンとカフェオレを頬張ると、雄大が言う。


「うまい。でもやっぱり琴葉のパンが一番だなぁ。」


「ほんと?ありがとう。」


褒められて、琴葉はむず痒い気持ちになった。

雄大と旅行に来れたこと、いつも気遣ってくれること、嬉しいこの気持ちを“嬉しい”という表現では物足りないくらい感じて、それを伝えたいのに上手い言葉が見つからない。


じっと雄大を見つめると、ぐいっと引き寄せられ頬にキスを落としてくる。


「ちょっ、雄くん。こんなところでっ。」


「琴葉が上目遣いで見てくるから。」


「えっ、ええ~!?」


「可愛くて、つい。」


そう言って、雄大は悪びれる様子もなく優しく笑う。

そういう仕草や表情ひとつひとつに、琴葉はまたときめいてしまって、ドキドキを抑えるので精一杯だ。

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