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Vertrag des Bluts  作者: 灯籠
7/10

Drohung

更新が遅くなってすいませんでした


「さぁってと、そろそろ頃合かな?」

そうつぶやきながら、邑の部屋に入っていく

「おい、起きろよ!!!人間。」

不機嫌丸出しの顔は兄に瓜二つだ。

「・・・・・・。」

「起きろって言ってんの!!!」

「う、え?」

「あ、やっと起きた。」

「は?」

さっきと口調が違う?

「あのさぁ、人間の分際で俺たち仲間の中に入ってこないでくれる?」

「はぁ?」

「はぁ?じゃねぇよ!!!」

「出てけって言ってんの。」

「え。」

「俺は、お前が死のうが、拷問に掛けられよーがどーでも言い訳。」

「はぁ・・・。」

「何言ってるか分かるか?」

「さっぱり。」

「そうか、人間の弱い頭じゃ理解できないか。」

「そういうわけでは。」

「じゃあ、何だっての?」

「私は、此処以外帰る場所がないのです。」

「そうか、兄貴を裏切らないって誓えるか?」

「それは・・・。」

兄貴ってことは・・・アイツには弟がいたのか。そして目の前にいるのが弟?

「誓えないなら、今此処で八つ裂きにしてやる。」

「ち、誓います。」

こ、怖っ・・・なんなの?

「その言葉に偽りはないな?」

偽りも何も意味がわからないわ。

「はい。」

「裏切ったときは死んだほうがマシな人生を歩ませてやるから、覚悟しろ。」

「はい。」

余裕が生まれてきた邑は本当に顔はそっくりね。とか考えていた

「・・・・・・。」

「あの・・・。」

「何だ?」

「お腹が空いてしまって、如何すれば良いのか分らないのですけど・・・。」

「はぁ・・・、これを飲んでおけ。」

溜息と同時に屡軌の顔が柔らかいものになっていく。

今回の人間は面白いな・・・初の姫になるか?

「え、何ですか?この赤い液体は。」

「血液。」

顔色も変えずに答える少年にやはり人ではないのだということを実感させられる。

「だ、誰の?」

まさかこんなものを飲むようになるとは。

「この屋敷の使用人のだ。」

まあ。人ではないけど・・・。

「その様な・・・。」

やっぱり、飲めない。

「飲まなくても、いいぞ?貴様を八つ裂きにする必要はなくなるだけだからな。」

また、険しくなった少年の顔に諦めがついた邑だった。

「いえ、頂きます。」

そういうと屡軌からコップを受け取った。

「うぐっ・・・。」

「ははは、やはりすぐには嚥下できないか・・・。」

心底楽しそうに笑うところも兄にそっくりだそう邑は思った。

―――まぁ、双子なのだから当たり前だが・・・。

「喉に絡み付いて気持ち悪い。」

今にもうぇえと言いそうな顔に笑いをこらえるが・・・

「ぷっ。我慢しろ、飲み下したらジュースをやるから。」

「はい。」

え、笑った?

こんな怖い人でも笑うのね・・・。

そういうと邑は顔をしかめながらすべて飲み干した。

「よくやったな・・・はいよ、約束のジュース。」

何故か年下に頭をなでられたのに嫌な気がしない。

「ありがとうございます。」

そういうと、少しずつ嚥下していく

私。弟のほうは好きかも。


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