何を?
遅くなってすみませんでした。
受験、文化祭など行事が重なってしまい、かなかな書けませんでした泣
楽しんでいただけたら嬉しいです。
「お手洗い借りていい?」新司はそう言って部屋を出る。
「ふんふん~♪」新司は鼻歌を歌いながら廊下を進む。
「お、発見」
廊下の壁にある電話を見つけると電話線を辿っていく。たどり着いた壁の端で配線をいじる。
「後少しかなぁ」敦士の持っている小型パソコンを接続するため、配線をつなげる。
接続されたのか画面が広がる、
「誰も来るなよ~?」周りを警戒しながらキーボードを叩く。
「!?」しばらく作業をしたら廊下の曲がり角から足音が近づいてきていることに気がついた。
「まじかよ、もうちょい待ってくれよ」
急いで配線を外しまとめる。
「おい、何をやっている!」
「すみませんっ」慌てて立ち上がり、両手を上げる。
「そこで何をしていた」白衣を着た大男が問い詰める。
「迷子になっただけです」焦りながら言い訳を考える。
「どうしたの?」そこに幸汰や敦士、あかりが来た。
みんなが来て助かったと心で新司は思った。
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「二人はクラブ何にしたの?」あかりが尋ねる。
「空手だよ!」
「一人じゃ心細いから敦士と同じ空手にしたんだ」
「幸汰が空手?」あかりが笑う。
確かにこんなひょろひょろな俺がやるようなスポーツではない。
でも、ボッチになるぐらいなら敦士と同じ方が心強い。
「敦士すごいよ、覚え早くて先輩にももう勝てそうだよ」
「それは前に家で教えてもらったからさ~」
「教えてくれたのってもしかしたらボディガードの人とか?」
「そうだよ、よく分かったね」敦士が驚く。
「冗談で言ったつもりだったのに…」
「でも、敦士はもともと覚えるのが早いからね」
敦士というスポンジはどこまで吸収するのだろうか。
「そういう幸汰もだいぶ強くなったじゃん」
「それは敦士がわかり易く教えてくれるからさ。助かってるよほんとに」
「それはよかった!じゃあ、今夜も稽古やろっか!」
「ありがとう」
「知らないところで幸汰も成長してるんだね、見直したよ」
「今までどんな風に見てたんだよ…」
「おーーい」
「ん?新司?」
「こっちこっち!」学校の中庭の方から声は聞こえているようだ。
「ふぅ、久しぶりに走ったから息切れちゃったよ」新司は肩を上下させながら息を整える。
「そういえば、新司ってクラブ何入ったの?」
「ん?何も入ってないよ?」
入学式で見たときは筋肉バカ的なやつと思ってたのに、今は運動もしてないのか。新司から運動を引いたら何が残るんだろうか。
「いま絶対悪口頭の中で言ってたでしょ?」急に言われ驚いてしまう。
「なぜっ」
「やっぱ図星か~、別にやりたくなくてクラブ入らなかったわけではないんだよ?」
「確かに最近新司見てなかったね」
「なにかやってるの?」
「たいしたことじゃないよ、ただ調べごとがあってね」
「ふ~ん」
「一緒にいる時間も大切にしてよ~?」
「まさか、あかりちゃん俺がいなくて寂しいの?」
「ばか、そういう意味じゃないわ!」
「また時間できたら遊ぼーぜ?」
「そうそう、四人揃わなきゃ面白くないからね」
「おう!また休みにどこか遊びに行こうか、今週末とかどう?」
「敦士?日曜はクラブなかったよね?」
「なかったはずだよ」
「よし、じゃあ日曜で決まりね。どこ行くかはまた今度決めよ。俺行くね」そう言って新司は走って帰っていった。
「新司何してるんだろうね」
「さぁ、調べてるものなんだろう」謎は深まるばかりだった。
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「もう少し、もう少しだ」敦士の父親、赤嶺一は目の前の大きな水槽を見ながら言った。
水槽の中には敦士によく似た人がたくさんのカラフルなプラグに繋げられながら眠っていた。
「赤嶺様、すみません、これを見てください」秘書らしき人が写真を渡す。
「これは…」
「何者かによって赤嶺製薬のデータが侵入されました。おそらく建物内からの侵入と思われます」
「なぜわかる」
「これをご覧下さい」手渡された写真には配線が繋ぎ合わされている状態が写っている。
「明らかにおかしい状態です。何者かがこの配線に何かを接続したのかもしれません」
「場所はどこだ」
「敦士様の部屋から少し離れた所にある電話のそばです」
「調べておけ、外部に絶対情報は漏らしてはならん!」興奮して声を荒らげる。
「はは!」
「だれだ、俺の計画に邪魔をするやつは!」ドゴッ怒りのあまり水槽を殴りつけてしまう。
「この実験は必ず遂行しなくてはならんのだ…」
やっと4話目に突入しストーリーも進みました。
これからは時間を見つけどんどん書いていこうと思います!
今回一ヶ月も空いてしまったので…
コメント待ってます!