首都侵攻作戦の敗北
そんな数日を俺が過ごしている内に、ツワノが落ちた。
国王の王宮を包囲したエド、ヤマシロ連合軍はついに突入を決行し、国王を捕えた。
捕えられた国王は自らの身に危険が及ぶのを恐れてか、この事件の真相に関し、一切何も語らなかった。
これで、残す敵は松山だけである。全ての戦力が反転して、ヤマシロの首都に向かう。
戦闘準備が整い、決行される首都侵攻作戦。もちろん、その先兵は航空戦力である。
陸上でにらみ合っている陸上部隊。敵の現国王派軍を空中から叩くために、YM-1とYZ-1の編隊が首都を目指して、飛行していく。
敵に航空戦力はもうない。
そう思い飛行している編隊のパネルに、未確認の飛行物体の情報が表示された。
まだ航空戦力を隠し持っていたのか?
そう全てのパイロットが思った。
が、その数は少なかった。
最終的にカウントされた機数はわずか10機。
自軍は80機の編隊である。
負けるはずがない。
全機から誘導ミサイルが発射される。
わずか10機の編隊に160発のミサイルが向かって行く。
ミサイルの雨。
一瞬にして、けりがつく。
そう思いながら、パイロットたちがパネル上の表示を注視していた。
敵機は高度をぐんぐん下げ、レーダー上から姿を消した。
ミサイルが狙っている中、地表近くに高度を落とした?
敵機を追うように高度を落としていたミサイル群。
このままでは地上の建造物に激突し、首都に暮らす一般人に被害が出る危険性を感じたパイロットたちの顔色が変わった。
慌てて、自爆を指示すると、はるか先に多くの火の玉が上がり、白煙を立ち上らせた。
いなくなった敵機。
地表近辺を飛行中のはず。
その居場所は?
レーダーと視力で索敵に努めるが、その姿は見えない。
と、その時だった。
編隊のほぼ真下に、突然敵機が姿を現したかと思うと、誘導ミサイルを発射した。
高度は離れているが、後方下より追撃してくるミサイル。
ミサイルから逃れようとする戦闘機の針路上を目指して、敵機が猛スピードで向かって行き、機銃を撃ち放す。
その敵機はTM-Xだった。
前方にはTM-Xの機銃の雨、後方にミサイル。
瞬く間に撃ち落されていく、前国王派の戦闘機。
この戦いは前国王派軍の敗北に終わった。




