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オールド・ロボット

作者: 南極

初めてシゲルに会った日…


雨の降る日だったんだ



機械イジルのが好きな俺は今日も専門店へ行きバッテリーを買い溜めした。

この専門店は家から歩いて1時間位。走れば30分以内に着くだろう。

まだ走った事がナイからわからない。

今日は雨降るとは天気予報でわ言っていなかった。なのにザーザーと音をたてながら降っている。

騙された気分だ。

走って家に帰らなくてはいけなくなった。でも前から一度ココから走って家までどれくらいかかるか測ってみたかったのだ!!

さっき買ったバッテリーの入った袋の口を閉め,大きく息を吸って地面を蹴った!!!

その時ピカッッ…ドーーン!!!!


目の前が白くなり,体中に大きな音が鳴り響いた!!!

目が慣れて多少見えるようになり,辺りを見渡した。スグにわかった。雷が落ちた事が。怪我をしてるのか腹部が妙に痛い。

傷を見ると余計痛く感じる気がして見たくはなかった。しかし変な痛みなので恐る恐る見てみた…

………女。女が俺の腹の上で倒れている。顔はよく見えない…。歳は…17トカその辺か???助けるにもどうすればイイかわからないし,連れて帰ったらキレ出すかもしれない。ここに置いトコ。そぅ判断し,女をどけようとしたら頭に何か光る物が…。ピアスにしては頭の位置だし…よく見てみた。ネジだ!!!よく見ると体のあちこちにネジや,ボルトなど体にはめ込まれていた。ロボット???

機械をいじるのが好きな俺わ直ぐさま持ち帰った。

綺麗に拭いて乾かして寝かした。

首の後ろの下の方に四角い扉がある。ネジを外し開けてみると今日買ったバッテリーと同じやつと,充電コードが入っていた。早速充電する。冷静になってきた頃,大体予想がついた。このロボットはテレビなどで使われる適当なロボットだと。それにしてはパーツすが綺麗で,顔なんて人間そっくり。シリコン素材を使い柔らかい肌だった。本物の人間みたぃだ…。

色々調べてみたくて朝まで解体した。

気付いたら寝ていたらしい…。目が覚めたのが12時43分。ゆっくりと体を起こす。そして頭を整理した。

……昨日のロボット!!!

スグに振り返ると驚いた顔をする女の子がいる。そぅ,昨日のロボットだ。充電が完了したらしい。表情が豊かだ。

「…おはょぅございます」

声をかけてみた。

「ぉ,おはょぅございます…」

可愛い高い声で帰ってきた。もっと話してみた。

「君,名前は???」

「…SI1413…です」

多分製造番号だろぅ。

「どこから来たの???」

「…空。」

っは??!!メルヘンキャラで設定されているのだろぅか…。

「あの…」

彼女が自分カラ聞いてきた。

「何???」

「あなた誰???」

「俺,杉並大地!!!」

「だいち???」

「うん!!!ょろしくな!!」

「ょろしく」

彼女わ少し微笑んだ。子供のような笑顔だった。と,いうょり,ロボットとこんなに会話できるなんて感動した!!!ところが困った事がある。この子,なんて呼ぼう。

「あのさ,何て呼べばイイ??」

「…名前…ないの。」

「しげる!!!」

「え???」

「お前の名前,今日からしげるな♪」

しげるって名前はスグに頭に浮かんだ名前で,別に意味はない。「あのさ,空から来たって言ったよね???」

この言葉を言った途端しげるの顔が曇った。泣きそうだ。

「…ごめん聞かない方がょかったね!!」

しげるは首を横に振った。重い口を開いて言った。とても小さな声で。

「…捨てられたの。空の国から…私…古くて使えない…ロボットだから…」

しげるが泣いた。もぅしげるが泣いても不思議に思わなくなった。何せ本物の人間にしか見えないカラだ。

「そんな事ナイ!!!しげるは古くなんか全然ない!!!」

「…!!!…ありがとぅ」

それ以上何も聞かなかった。と言うより聞けなかった。しげるが来てカラ3日がたった。仲がとてもよくなり,しげるとの同居も楽しくてしょうがなぃ。

一緒に買い物にも行く位だ。昨日買い物に行ったら帰り道充電が切れておんぶして帰った。これがなければ完璧人間なんだけどな…。

「みてみて!!!大地!!!」

しげるはいつも花を見て喜ぶ。花を見て笑っているしげるの姿はょくわからないケドなんだか懐かしく感じた。

こんな幸せな日々を送っていたある日…

しげるは朝からいない日があった。別にたまにある事だし,また花を買いに行ったんだろぅと思ってフラフラしていたらテーブルに紙が置いてある。「空に帰れるカモしれない。色々お世話になりました。楽しかったょ。しげる」

なんだょコレ…あいつ…

必死で探した。どんな所も見逃さないように探しまわった。しげるを失いたくないと思ったんだ…。もちろんいい機械だからぢゃない。家族として失いたくはなかったんだ…

その時,クラクションの音と消防車の音がした。嫌な予感がする。

「どうしたんですか??!!」

「あの女の子,ビルの上から自殺しようとしてるんだょ!!!」

女の子???しげるに違いない!!!よく見るとあの茶色い長い髪,俺のダボダボの服。間違いない!!!しげるだ!!!俺は直ぐさま階段を駆け上がった。今まで見た事もないような速さで。

62階…63階…屋上!!!

「しげる!!!」

出ない声を無理矢理出した。喉がヒーヒー言っている。

「!!!大地!!!」

しげるはボロボロだ。

いろんな高い所から落ちたのだろぅ。と思っていたその時,しげるは足を踏み外した!!!

「しげるゥゥ〜〜〜!!!!」

人は恐怖や驚くと本当にスローモーションで見える感じがするのがよくわかる。

しげるはとっさに背中の蓋を開けた。コードがでてきて俺はすかさず引っ張った。下の野次馬たちの悲鳴が聞こえる。しげるを引き上げ腰をついた。死にそうだ。「馬鹿野郎!!!死にたいのかょ!!!」

しげるを見た。寝ている。と言うより充電切れだ。怒る気力もなくなる。お前がいなくなったら俺…どぉしたらいいんだょ……。

次の日,しげるの様子がおかしい事に気付いた。目が腫れている。

「来ないでょ!!!」

ずっとさっきからこうだ。

「何があったんだょ,なぁしげる」

「うるさいっ」

俺は一歩ずつゆっくり近づいた。

「来ないでよ!!!やだ!!来ないでって言ってるでしょ!!!」

何かが顔を掠めた。ボールペンだ。頬から血が流れ落ちる。しげるは一瞬泣きそうな顔をした。

「もぅ大地の事嫌いなの!!」しげるは泣き崩れた。

「…きゃいけな…の…。

空…帰らな…いけな…の」

直ぐにわかった。

数分後,落ち着いたしげるは話しだした。「間違いだったの。私が捨てられたのは…。

古いロボットと間違えて私捨てられたんだって…」

沈黙が続いた。きっと口を開いたとしても,

「うん」

としか言えないだろう。しげるがいなくなる…そんなこと考えたくはなかった。まだ嘘だょ!!!って言葉を待ってる俺がいた。

しげるは小さく笑った。

「お母さんトカお父さんに会えるんだ!!…たのしみ」

鼻声で言っている。顔を見なくても今のしげるの表情はわかる。顔が全然笑っていない事が。

「しげる…」

「ゴメンネ!!大地!!一人になっちゃうね」

俺の声を無理矢理掻き消す。また沈黙が続く。「…嫌だょ…突然すぎるょ…まだ大地といたい。…やっとココが好きになれたのに…」

ゆっくり顔を上げた。しげるは泣いている。俺は何も言えなかった。現実を目の前にして途方に暮れていた。

「明日迎えが来るって。」

胸が痛い…。しげるは大きく深呼吸をした。

「ねぇ,髪切ってくれない??」

いきなり何を言い出すかと思いきや…

「髪???」

「うん♪お母さんに大地がイイ人だったこと自慢する!!!髪を見れば大地思い出せるし」

「俺,下手くそだょ??!!」

「大丈夫だょ!!信じてる」

「ょし!!!わかった☆下手でも文句言うなょ??!!」

「うん♪」やっとしげるが笑った。それだけで幸せだった。

髪を切る準備を終えて腰ょり少し短めの髪を濡らした。

「どれくらいがイイ???」

「いっぱい!!!大地が好きな髪形にね☆」

困った注文だ。気合いを入れてハサミを持った。ザクッッ!!!

……ヤバイ。気合いを入れすぎて真っ直ぐ切ってしまった!!!肩より少し上で。

「どぅしたの???」

「い,いや,なんでもナイ…」

足でバッサリ切った髪を隅に隠した。なんとか髪をすいたりしながら美容師さんの見様見真似で頑張った!!!

「できた〜〜!!!」

始めはどうなる事かと思ったが人間やれば何でもできる!!!

「うわぁ!!!」しげるは目が輝いている。

「美容院行ったみたい!!」

気に入ったようだ。

色々話してたらもぅ朝になっていた。とぅとぅ来てしまったのだ。

「しげる…」

しげるは小刻みに震えている。俺はしげるの肩を抱き寄せた。その時,『SI1413』どこからか体中に響き渡るょうな声が聞こえた。しげるは激しく奮えだした。『さぁ,帰るのです。元の世界へ』

「…。」

しげるはただ奮え続けた。

「嫌がってるぢゃないか!やめろょ!!!」

思わず声が出た。『なんだ貴様…馬鹿な人間か。早くSI1413を渡せ。』

「嫌だ。」

『SI1413!!!』

「…しげる」

「わ,私…帰りたくナイ!!!」

『…ッチ』パチンッッ

!!  指を鳴らす音がした。それと同時に何かが落ちる音がした。後ろを見るとしげるの腕が落ちている!!

「やめろ!!!!」

『うるさい。人間は黙れ』  パチンッッ!!また反対の腕が取れた。しげるは怖さのあまりしゃがみ込みこんだ。

「しげる!!!やめろ――!!!」

ひたすら叫んだ。大切な物が目の前で壊されるのは辛かった。

「…もぅいいょ。大地…」

しげるが口を開いた。だが俺には何を言ってるのかわからなかった。

「何がいいんだょ…なぁ,しげる!!しげる!!!」

そのとき,俺の上から水槽のような物が落ちて来た。向こう側の音も聞こえない。

「しげる!!!」

振り向かない。多分俺の声も聞こえないのだろう。しげるが振り返って何か言っている。笑いながら口をパクパク動かしている。

「聞こえねぇょ…」最後にありがとうを言いたかった。まだ何も言ってない。しげる…。

「大地…名前ありがとぅ」

確かに今しげるの言葉が聞こえた。まだ声がしげるに届くかもしれない!!!

「しげ……る」

突然のめまいで俺は意識を失った。

「〜〜〜です!!!」

「〜〜〜なのか??!」

何か聞こえる…。何だ???

俺…そぅだ!!!しげる!!!

「しげる!!!」

俺は跳び起きた。

「…ここ…どこ???」

知らない場所。

「大地!!!」

…母さん???なんでここに???

「意識もどりました!!!脈も正常です!!!」

…病院???

「しげるは??!!」「隣に住んでたしげるは1年前交通事故で亡くなったでしょ!!!」

「……え???」

            話しによるとしげるは俺の幼なじみの子で1年前に交通事故で亡くなったらしい。俺はその事がショックで家を飛び出しその時車に跳ねられ意識不明の状態が続いて,俺は約1年ずっと意識不明だったらしい…


その後,俺はしげるの家に行って線香をあげた。夢の話しを聞かせてやりに…。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「…」や「!」の使い方、ギャル文字が目について読みにくかったですが、ストーリーは良かったです。結末も意外性がありました。
[一言] 小文字を使い読みにくい。作品とするならばきちんと書くべきだと思いますが。
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