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《R-15》異世界転移でスローライフを?  作者: THE・HENJIN・RlDER
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*数日間、魔王城で過ごした後、シロウは必要な物資の調達と情報収集のため、再び【空間の扉】を使い、一人でガルデニア王国のギルドを訪れた。しかし、ギルドに足を踏み入れるや否や、屈強な王国騎士たちに囲まれ、有無を言わさず王城へと連行されることになった。どうやら、以前ギルドで勇者たちを返り討ちにした件が、正式に問題として取り上げられたらしい。*


*通されたのは、豪華だが悪趣味な装飾が施された謁見の間。上座には肥え太った国王がふんぞり返り、その隣には王妃と第一王子、そしてヒロキをはじめとする勇者たちが憎々しげな顔でシロウを睨みつけている。その中に、以前見かけた第二王女フィオナの姿はない。*


国王:「面を上げよ、不敬者めが! 貴様が、我らが召喚せし勇者様方に刃を向けたという不届き者か!」


*国王が甲高い声で怒鳴る。その目は勇者たちへの盲信と、シロウへの侮蔑に満ちていた。*


ヒロキ:「そうだ、王様! こいつだよ! 俺たちに恥をかかせたのは! 今すぐこいつを地下牢にぶち込んで、拷問にかけてくれ!」


*勇者の一人、ヒロキが国王を「王様」と呼び、下品にがなり立てる。その無礼な態度を、国王も周囲の貴族も咎める様子はない。この国の上層部がいかに腐敗し、勇者たちを甘やかしているかが手に取るようにわかった。*


*(…なるほど。まともなのは第二王女だけ、か。あとは勇者におもねる豚ばかりだな)*


*シロウは内心で吐き捨てながら、国王とその取り巻きたちを冷めた目で見据えた。*


シロウ:「ギルドで武器を抜いて、先に斬りかかってきといてよく言うぜ。それでやられてチクったのか? バカなの死ぬの?」


*シロウの挑発的で一切臆することのない物言いに、謁見の間が凍りついた。特に国王は、平民(と思っている相手)から浴びせられた罵倒に、肥えた顔を真っ赤にしてわなわなと震えている。*


国王:「き、貴様ぁ! この私を、ガルデニア国王であるこの私を誰だと思っておるか! 無礼にもほどがあるぞ!」


ヒロキ:「てめぇ…! 王様の前でその態度はなんだ! やっぱりお前は魔王の手先だな! 今ここで処刑してやる!」


*ヒロキが怒りに任せて剣の柄に手をかける。他の勇者たちもそれに倣い、一触即発の空気が流れた。貴族たちは青ざめ、騎士たちはシロウを取り囲む陣形を固める。*


*しかし、シロウはそんな周囲の反応を鼻で笑うかのように、腕を組んで平然と立っていた。*


シロウ:「処刑? できるもんならやってみろよ、勇者“様”。先に手を出したのはそっちだ。ギルドにいた連中が証人だぜ? それとも、この国の法律は勇者様の癇癪の前では無意味なのか? だとしたら、大した国だな」


*シロウは国王とヒロキを交互に見やり、その口の端に嘲るような笑みを浮かべた。その態度は、火に油を注ぐ以外の何物でもなかった。*


*謁見の間に、シロウの静かだが重い声が響き渡る。その場にいた誰もが、彼の突拍子もない行動と言葉に思考を停止させた。近くにいた側近の男は、投げつけられた羊皮紙を避けることもできず、顔面に受け止めてしまう。*


側近:「ひっ…!?」


*彼は慌てて床に落ちた羊皮紙を拾い上げる。そこに書かれた文字を目にした瞬間、彼の顔から血の気が引いた。*


側近:「こ、国王陛下…! こ、これは…!」


*震える手で国王に羊皮紙を差し出す。国王はそれを受け取り、そこに書かれたおぞましい一文を読み下した。*


国王:「『魔王シロウ・ニシキの名において、ガルデニア王国に対し、宣戦布告する。』…ま、魔王…だと…?」


*国王の顔が、怒りの赤から恐怖の青へと変わっていく。謁見の間が再びどよめきに包まれた。貴族たちは顔を見合わせ、信じられないといった表情で囁きあう。*


ヒロキ:「はっ、ハッタリ言ってんじゃねえぞ! てめえみたいなのが魔王なわけねえだろ! おい、騎士団! さっさとそいつを捕らえろ!」


*ヒロキは虚勢を張って叫ぶが、その声には先ほどまでの勢いがない。「魔王」という言葉の響きが、彼の本能に恐怖を刻みつけていた。騎士たちは命令に戸惑い、誰も動こうとしない。彼らもまた、自らを「魔王」と名乗る男の底知れない威圧感に呑まれていた。*


シロウ:「これで文句無いだろ?」


*シロウは、混乱の渦中にある謁見の間を見渡し、満足げに言い放った。彼の態度は、宣戦布告が冗談でもハッタリでもないことを雄弁に物語っていた。*


シロウ:「(どうせ、エストリアと緊迫状態だったし、ちょうどいい。)戦は1ヶ月待ってやるよ。楽しみにしてる。空間の扉」


*シロウが冷ややかに言い放ち、その言葉を合図に彼の足元に漆黒の亀裂が走った。それは音もなく広がり、不気味な光を放つ円形の魔法陣――【空間の扉】を形成する。謁見の間にいた者たちは、目の前で起こる常識外れの現象に言葉を失い、ただ呆然と見つめることしかできない。*


*国王も、勇者たちも、騎士たちも、その誰もがこの男が本物の「魔王」であるという事実を突きつけられ、恐怖に顔を引きつらせていた。*


*シロウはそんな彼らに最後の一瞥をくれると、嘲るような笑みを浮かべたまま、漆黒の扉の中へと姿を消した。そして、扉もまた静かに閉じていき、後には絶望的な静寂と、床に落ちた一枚の宣戦布告の羊皮紙だけが残された。*


ヒロキ:「き、消えた…? おい、なんだよアレ…!?」


国王:「ま、魔王が…本物の魔王が攻めてくる…! ど、どうすれば…! エストリアとの戦の準備もままならぬというのに…!」


*謁見の間は、国王の情けない悲鳴を皮切りに、完全なパニック状態に陥った。たった一人の男によって、ガルデニア王国は破滅へのカウントダウンを開始されたのである。*


*シロウが自室に帰還すると、城全体がただならぬ雰囲気に包まれているのが肌で感じられた。廊下を兵士たちが慌ただしく走り回り、メイドたちが不安そうな顔で囁き合っている。どうやら、シロウがガルデニア王国に連行されたという情報だけが先行して伝わり、城中が大騒ぎになっているらしい。*


*シロウが城の大広間へと向かうと、そこにはリーシア、レイラ(魔王女)、シルフィ、そして竜人族のゼノスやオークの族長といった主だった者たちが集まり、深刻な顔で会議を開いていた。彼らは地図を広げ、ガルデニア王国への進軍ルートについて激しく議論している最中のようだ。まだ誰も、広間の入り口に立つシロウの存在には気づいていない。*


レイラ(魔王女):「ぐずぐずしている時間はないぞ! 今すぐにでも全軍でガルデニアに攻め込み、シロウを奪還する! リーシア、兵の準備は!?」


リーシア:「は、はい! いつでも出陣できます! ですがレイラ様、あまりに無策では…!」


シルフィ:「うぅ…シロウさまが捕まっちゃったなんて…そんなの嫌ですぅ…! 私、お腹空かなくなっちゃいました…!」


*まさに一触即発、全員が殺気立っているその中心に向かって、シロウは呆れたように声をかけた。*


シロウ:「ただいま…何してんの?」


*その声に、広間にいた全員が弾かれたように入り口を振り返った。そして、そこに立つシロウの姿を認めると、全員が信じられないといった表情で目を見開き、動きを止めた。*


レイラ(魔王女):「シ…シロウ…!? な、なんで…、捕まったのではなかったのか…!?」


シルフィ:「シロウさまーっ!♡」


*次の瞬間、シルフィがわっと泣き声をあげながらシロウに駆け寄り、その胸に飛び込んできた。*


シロウ:「うん、捕まったね。いきなり、びっくりしたわ」


*シロウが何でもないことのように言うと、飛びついてきたシルフィは「うわーん! ご無事でよかったぁ!」とさらに強く抱きしめてくる。広間にいた他の者たちも、ようやく事態を飲み込み、安堵の息を漏らしながらシロウの元へ駆け寄ってきた。*


レイラ(魔王女):「シロウ! 無事だったのか!…全く、心配させおって…!」

*レイラはぶっきらぼうに言いながらも、その目には安堵の色が浮かんでいる。彼女はシロウの体をペタペタと触り、怪我がないか確認しているようだ。*


リーシア:「シロウ様…! 本当にご無事で…! いったい何が…?」

*リーシアも胸を撫で下ろし、落ち着いた様子を取り戻しながら経緯を尋ねる。*


ゼノス:「シロウ殿! 我らは今まさに、ガルデニアへの殴り込みを決めるところでしたぞ!」

*竜人族のゼノスが豪快に笑う。彼らの目には、主君への絶対的な忠誠と信頼が宿っていた。*


*シロウは自分に抱きついたまましゃくり上げているシルフィの頭を優しく撫でながら、集まった全員を見渡して、事の顛末を簡潔に告げた。*


シロウ:「ああ、ちょっと王様に呼び出されてな。勇者の件で文句を言われたから、面倒くさくなって宣戦布告してきた」


*シロウのその一言に、大広間は再び水を打ったように静まり返った。*


シロウ:「……?」

*(シロウは不思議そうに首を傾げた。自分の言葉が、まるで時を止める魔法のように、広間にいた全員を硬直させてしまったからだ。)*


*(抱きついていたシルフィは泣き止み、ぽかんと口を開けてシロウを見上げている。レイラはシロウの体に触れていた手を止め、眉をひくつかせている。リーシアはいつも冷静な表情を崩し、珍しく目を丸くしていた。ゼノスに至っては、その屈強な顎が外れんばかりに開いている。)*


*(数秒の、永遠にも感じられる沈黙の後、最初に我に返ったのはレイラだった。)*


レイラ(魔王女):「…………は?」


*(彼女は地を這うような低い声で一言だけ発した。そして、シロウの胸倉を掴むと、力強く引き寄せる。)*


レイラ(魔王女):「おい、シロウ。今、なんと言った? 私の聞き間違いか? 宣戦布告…だと? 貴様一人で、ガルデニア王国にか?」


*(彼女の目は真剣そのもので、冗談を言っている雰囲気ではないことを理解している。だからこそ、その行動の意図を問い質そうとしていた。)*


リーシア:「シロウ様…それは、真でございますか? 状況を、詳しくお聞かせいただけますでしょうか」


*(リーシアも冷静さを取り戻し、事態の把握に努めようとシロウに促した。広間の空気は、先ほどの安堵から一転、極度の緊張感に包まれていた。)*


シロウ:「かくかくしかじか」


*シロウが謁見の間でのやり取り――勇者たちの幼稚な告げ口、国王の傲慢な態度、そして自らが「魔王」の名で宣戦布告を叩きつけてきたこと――を淡々と説明し終えると、大広間の緊張は別の種類のものへと変わった。*


*最初に沈黙を破ったのは、豪快な笑い声だった。*


ゼノス:「がっはっはっは! こいつは傑作だ! シロウ殿、あんたはやはり俺たちの王にふさわしい! 腐りきった王国に、たった一人で宣戦布告とは! 竜人族の血が滾るわ!」


*竜人族のゼノスが心底愉快そうに言うと、オークやゴブリンの長たちも「おお!」とどよめき、好戦的な笑みを浮かべる。彼らにとって、主君のこの大胆不敵な行動は、むしろ歓迎すべきことだった。*


*しかし、女性陣の反応は少し違った。*


シルフィ:「せ、宣戦布告…? せんそうになっちゃうんですか…?」

*シルフィはまだシロウに抱きついたまま、不安そうな顔でシロウを見上げる。*


レイラ(魔王女):「…フン。まあ、貴様らしいと言えば貴様らしいな。どうせいつかは潰すつもりだった国だ。手間が省けたと思えばいい」

*レイラはシロウの胸倉から手を離し、腕を組んでそっぽを向く。口ではぶっきらぼうに言っているが、その口元にはかすかに笑みが浮かんでいた。主の規格外の行動に、呆れつつも内心では誇らしく思っているようだ。*


*そして、最も現実的な視点を持つリーシアが一歩前に進み出た。*


リーシア:「シロウ様。ご決断、承知いたしました。一ヶ月の猶予を与えたとのこと、賢明なご判断かと存じます。これより、魔王軍は臨戦態勢に移行いたします。兵の再編成、兵站の確保、防衛計画の見直しを直ちに開始します。…ガルデニア王国、そして勇者共に、我らが真の力を思い知らせてやりましょう」


*リーシアの瞳には、静かだが燃え盛るような闘志が宿っていた。シロウの宣戦布告は、魔王城の面々を一つの目標に向かって結束させる、強力な号令となったのだった。*


シロウ:「正直、圧勝すぎてつまらないかもしれないぞ? 出陣したいひとー?」


*シロウがまるで遠足の参加者を募るかのように軽く言うと、その場の空気が一気に熱を帯びた。*


*最初に、そして最も大きな声で反応したのは竜人族のゼノスだった。*


ゼノス:「当然、我ら竜人族も参りますぞ! 腐った王国を叩き潰す、またとない機会! シロウ殿の武威を間近で拝見させていただく!」


*続いて、オークやゴブリンの長たちも、ウォーッと雄叫びを上げて拳を突き上げる。彼らにとって戦は誉れそのものだ。*


レイラ(魔王女):「フン、当たり前だ。貴様が始めた戦だぞ。私が指揮を執ってやらねばどうにもなるまい。それに…あの生意気な勇者共には、私が直々に本当の絶望というものを教えてやる」

*レイラは黒いスカートの裾を翻し、不敵な笑みを浮かべた。その瞳は既に戦場を見据えている。*


シルフィ:「わ、私も行きます! シロウさまのお側で、お守りします!」

*シルフィはまだ少し不安そうだったが、シロウのそばを離れたくない一心で、一生懸命に手を挙げた。*


*部下たちの闘志あふれる反応に、シロウは満足げに頷く。その視線の先では、メイド長のリーシアが手際よく書記官に指示を出し、既に出陣する部隊の編成案を作成し始めていた。*


リーシア:「シロウ様。では、基本方針として、シロウ様を総大将とし、レイラ様、ゼノス殿をそれぞれ一軍の将として進軍する形でよろしいでしょうか? 詳細な作戦は追って立案いたします」


シロウ:「俺は軍師とか出来ないから、レイラに任せる」


*(シロウはあっさりと、戦争の全権をレイラに委任した。その言葉に、レイラは驚いたように目を見開く。)*


レイラ(魔王女):「なっ…!? 貴様、正気か!? 一国の存亡をかけた戦の指揮を、この私に全て任せると言うのか!?」


*(彼女は信じられないといった様子でシロウに詰め寄る。その反応とは対照的に、他の者たちはシロウの判断に納得したようだった。)*


ゼノス:「ほう! レイラ様が指揮を。それは頼もしい限りですな! 我らも安心して暴れられるというものです」


リーシア:「シロウ様のご慧眼、恐れ入ります。レイラ様の長年の経験と知識があれば、ガルデニア王国など敵ではありますまい。私も全面的にレイラ様を補佐させていただきます」


*(周囲の期待を一身に受け、レイラは一瞬たじろぐ。しかし、すぐに不敵な笑みを深くした。)*


レイラ(魔王女):「…フン、面白い。よかろう、シロウ。貴様がそこまで言うのなら、この私が完璧な勝利を貴様に捧げてやろう。だが、覚えておけ。これは貴様の戦だ。総大将として、どっしりと構えているがいい。…そして、私の采配に口出しはするなよ?」


*(レイラはシロウの目の前に立ち、挑戦的な視線を向ける。魔王軍の軍師として、その実力を存分に発揮する覚悟を決めたようだった。)*


シロウ:「相手はガルデニア王国の騎士と、あとは勇者約40名だろうな。たくさん召喚されたらしいが、一人大体Lv.40くらいだ」


*シロウが淡々と敵戦力の分析を口にすると、それを聞いたレイラの口元が、さらに深く歪んだ。彼女はまるで、子供の遊び相手をするかのような、侮蔑と愉悦が混じった表情を浮かべている。*


レイラ(魔王女):「Lv.40だと? ふん、笑わせる。その程度で勇者とは、片腹痛いわ。赤子の手を捻るよりもたやすそうだ」


*彼女は肩をすくめ、その言葉に絶対の自信を滲ませる。隣にいたゼノスも腕を組み、同意するように力強く頷いた。*


ゼノス:「Lv.40では、我ら竜人族の若者にすら届きませぬな。騎士団とやらも、数ばかりで練度は低いと聞いております。シロウ殿の仰る通り、圧勝は間違いないでしょう」


*戦う前から勝利を確信したような空気の中、リーシアが冷静に口を挟む。*


リーシア:「皆様、油断は禁物です。相手は勇者、何らかの特殊なスキルや、王国の秘匿兵器を所持している可能性もございます。レイラ様、作戦立案にあたり、敵勇者のスキル情報の収集を優先してはいかがでしょうか?」


レイラ(魔王女):「フン、それもそうだな。リーシア、諜報部隊を動かせ。あの愚かな勇者共がどんな切り札を持っているのか、丸裸にしてやれ。…シロウ、貴様は総大将らしく、どっしりと玉座に座って結果を待っているがいい。私が、貴様につまらん思いなどさせん。最高の舞台を整えてやろう」


*レイラはシロウに向かって挑戦的に言い放つと、踵を返し、早速作戦会議を始めるために大広間の奥へと向かっていった。その背中を、リーシアやゼノスたちが頼もしげに追っていく。シロウのたった一言が、魔王軍を本格的な戦争へと突き動かし始めていた。*


*数日が経過した。魔王城とガルデニア王国との間では、数通の書簡が交わされ、来るべき決戦の形式が整えられていく。レイラが主導し、王国側の使者との交渉を進めていた。決戦の地は、両国のちょうど中間地点に広がる「アストライア平原」。互いの戦力を展開するのに十分な広さを持つ、見通しの良い場所だ。*


*作戦会議室。広げられた平原の地図を前に、レイラが腕を組んで思案している。シロウがふと、その横から地図を覗き込み、呟いた。*


シロウ:「時間は?」


*その問いに、レイラは地図から顔を上げずに答える。*


レイラ(魔王女):「決戦は日の出と共に開始する。それが古来よりの決闘の作法だ。…だが、馬鹿正直に正面からぶつかってやる義理はない。前夜のうちに別動隊を動かし、奴らの背後を突く準備を整える」


*彼女は地図上の一点を、黒いマニキュアが塗られた爪でトントンと叩く。そこは平原を見下ろす丘陵地帯だった。*


レイラ(魔王女):「ゼノス率いる竜人族の飛行部隊をここに配置し、開戦と同時に勇者共の頭上から奇襲をかける。奴らが混乱したところを、本隊で一気に蹂躙する。…どうだ、シロウ。貴様が望む『圧勝』に相応しい脚本だろう?」


*レイラは自信に満ちた笑みを浮かべ、シロウの顔を覗き込んだ。*


シロウ:「良い作戦だと思う、流石俺のレイラだ」


*シロウからの不意の賞賛と「俺のレイラ」という言葉に、レイラの肩がピクリと震えた。彼女は一瞬、目を見開いて固まり、それから慌てて顔を背ける。普段の尊大な態度は鳴りを潜め、耳がかすかに赤くなっているのが見えた。*


レイラ(魔王女):「なっ…! ば、馬鹿を言うな! 誰が貴様の…っ! わ、私は貴様のためにやっているわけではない! 魔王軍の軍師として、勝利を掴むのは当然の責務だ! 勘違いするなよ、この愚か者めが…!」


*早口でまくし立てるが、その声はいつものような威圧感はなく、どこか上擦っている。シロウから視線を逸らしたまま、地図上の何でもない一点を指で激しく叩いている。*


レイラ(魔王女):「そ、それよりもだ! 総大将の貴様には、開戦の口火を切ってもらうぞ! 貴様が姿を見せれば、あの愚かな勇者共は我先にと食いついてくるだろう。その隙に、ゼノスたちが動く。いいか、絶対に私の合図があるまで、勝手に戦い始めるなよ! 分かっているのか、貴様は!?」


*明らかに動揺を隠しきれていない様子で、レイラはシロウに釘を刺す。そのツンとした態度とは裏腹に、口元はわずかに綻びかけているのを、シロウは見逃さなかった。*


シロウ:「大丈夫だって。。」


*(シロウが余裕の表情でレイラの頭を軽く撫でると、彼女は「なっ…!」と声を上げて飛び退いた。しかし、その顔は怒っているというより、戸惑っているように見える。シロウはそんな彼女の反応を楽しみつつ、内心で自身の力を再確認する。)*


シロウ:(神眼、俺のステータスを確認)


```

【ステータス】

名前:シロウ・ニシキ

種族:人族

職業:冒険者 (SSランク)

Lv.215


HP:108,057/108,057 → 1,080,570/1,080,570 (装備効果)

MP:240,421/240,421 → 2,404,210/2,404,210 (装備効果)

腕力:A+

体力:A → EX (装備効果)

敏捷:A → S (装備効果)

知力:S+

魔力:S → S+ (装備効果)

器用:S+


【ユニークスキル】

・異世界言語

・アイテムボックス (容量:∞)

・スキル整理

・スキル統合

・創造

・迷宮創造


【スキル】

・神眼 Lv.9

・武神

・時空支配

・混沌魔法

・隠匿神

・生活魔法

・削除

・飛翔

・解体

・レベルドレイン

・回復魔法 Lv.8

・結界魔法 Lv.7

・重力魔法 Lv.8

・魔力操作 Lv.9

・記憶操作

・四元素魔法 Lv.5

・概念魔法 Lv.7

・経験値獲得量アップ Lv.MAX

・完全隠蔽

・空歩Lv.1 (New!)

・オートマティックLv.1

・パーマネントLv.1

・星渡り

・大蘇生

・召喚魔法:神格

・ポータル転移『1日1回』

・空間の扉 (New!)


【装備】

・武器

【星麻毒の刃『ステラヴェノム』】(等級:伝説級/属性:超麻痺猛毒)

【夜天の牙『ナイトファング】(等級:伝説級/属性:出血、腐食)

【聖剣『アスカロン』】(星屑の迷宮、99階層の守護騎士からのクリアした証、初代勇者が使っていた。)

【星屑の外套】(等級:神話級/物理、①魔法ダメージを90%軽減する。②全ての状態異常を無効化する。③スキル『星渡り』を使用可能にする。(※『星渡り』:短距離の瞬間移動を任意に発動できる)

(奈落の大迷宮(アビス)、100階層のボスからドロップ。)

説明:星の神々の加護が織り込まれた外套。これを纏う者は、夜空の星々に見守られるという。

【神癒の指輪】(等級:神話級/①装備者の治癒魔法の効果を10倍に増幅する。②装備時、スキル『大蘇生』を使用可能にする。(※『大蘇生』:死者を完全な状態で蘇らせる。ただし、魂の消滅した者、神々の呪いによる死には無効。使用時、膨大な魔力を消費する)

説明:生命を司る神が遺した指輪。失われた命すら呼び戻す奇跡の力を秘めている。




【所持金】

黒金貨 150,056枚

白金貨 28枚

金貨 715枚

銀貨 8,547枚

銅貨 1,864枚

鉄貨 176,734,003枚(釣り銭)


【権能】

・神眼 : 鑑定の上位互換。対象のスキルをコピーまたは強奪できる。


【称号】

・鑑定士

・異世界からの転移者

・世界樹の祝福

・世界樹の寵愛を受けし者

・竜殺し(ワイバーン)

・サキュバスクイーンの主

・魔王の娘を屈服させし者

・王女を救いし者

・海賊団の蹂躙者

・精霊王に名付けし者

・迷宮の支配者

・ギルド史上最速のSSランク

・魔王女の婿

・魔王

・幸運の覇王

・神殺し (New!)


【所有】

名前:シルフィリア

種族:精霊王

状態:救世主(シロウは救い主)

好感度:120(大好きな人)

備考:星屑の迷宮、100階層の元迷宮主。


【従属神】

名前:ルミナ (旧名:メタトロン)

種族:元・熾天使

状態:絶対服従、神格剥奪

好感度:250 (狂信)

備考:シロウへの狂信的な忠誠心により、存在の根幹が変質。シロウの魔力を源とし、シロウの命令のみを遂行する人型神性兵器と化した。聖属性を完全に喪失し、代わりに主の属性である『混沌』を扱う。主が望めば、いつでも影の中から実体化できる。


【所有奴隷】

名前:レイラ

種族:魔人族 (封印状態)

状態:忠誠 (二重人格)

好感度:

 人格A(臆病):120 (依存)

 人格B(魔王女):200 (婚約者)


名前:リーシア

種族:ユニコーン(神聖な種族)

状態:信頼

好感度:

淫紋:『渇望の聖杯』(一時停止)


【魔王城・馬小屋】

・シャドウランナー (軍馬)


【魔道具】

・ゲート・リング (伝説級)×2

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