43話 美波さんの家に招かれる③
僕は美波さんにケーキをあ~んされていた。
「じ、自分で食べられますから……」
「今日は私の家のお客様なのよ?大人しく私にもてなされなさい」
そう美波さんは可愛く頬を膨らませている。
「で、でも恥ずかしいですって」
「毎日繰り返していればそうでは無くなるわ。練習してきたのよ」
そう言って美波さんは僕にあ~んをしてくるので僕は目をつむってそれを受ける。
「おいしい?」
僕はコクリとうなずいたのだった。
「フフ。喜んでくれて嬉しいわ」
美波さんはそう言って僕の頭を撫でる。
「み、美波さん……」
「どうしたの?」
「膝の上から降ろしてください……」
僕は顔が真っ赤になる。今美波さんの膝の上なのだから……
「嫌よ。私の膝の上に載っているほうが丁度いいわ。他に誰も見ないのだし」
美波さんはまるでお母さんみたいでお姉ちゃんみたいで温かい気持ちになる。でもダメなんだこの人は僕より年上の先輩なんだから甘えちゃ!
僕は頭をぶんぶん振る。
ご飯を食べ終わった後で、美波さんにゲームに誘われる。
「食後にテレビゲームとかどうかしら。これも父の影響で色々あるのよね」
そう言って彼女はコントローラーを渡してくる。
「じゃあレースゲームでもしますか?」
「そうしようかしら。ほらこれ」
「あ!これはスペースブラザーズのレースゲーム!」
スペースブラザーズをレースゲームに変えたものでそこそこの人気を博していた。 僕個人としては全70キャラ全てに技などの原作再現が多くドはまりしているが。
「あなたこれ好きでしょ?」
そうして僕と美波さんはテレビゲームでレースを始めた。
僕は普通に影丸のスピードタイプの機体を選んだが、美波さんは女魔王莉愛ちゃんの車を選んだらしい。スタートすると二人が一緒にスタートする。
僕の影丸はスピードで一気に進出して走っていく。
「あら私より先なんて生意気よ」
美波さんの車が雷を出す。しかし僕もさすがに扱いなれている。ボタンを押すと僕の車は影に侵入していった。僕の影丸は影に隠れて攻撃をやり過ごすのはスペースブラザーズの頃からそうだが、これが車にも適用されるらしい。でもデメリットとしてスピードが凄く遅くなる。
「お先に行くわ」
そのまま美波さんに抜かされてしまった。
「させませんよ!」
影の刃を飛ばして車にダメージを与える。
「やったわね!」
そのまま互いに魔界魔法や影攻撃をぶつけ合いながら走って行く。激戦の結果……僕が勝ったのだった。
「勝利おめでとう淳志くん。やっぱり遊び慣れていると強いのね」
「いやいや美波さんの方こそ初心者とは思えませんでしたよ!」
僕は美波さんに拍手をする。
「フフフ。嬉しいわ。じゃあご褒美あげないとね」
え?ご褒美?そんな約束してたっけ……僕がそう思ったのが早いか、美波さんは僕に近づいて……
「チュッ」
思いっきり頬に口づけをしてきたのだ。
「ちょ、み、美波さん?!」
「あらお嫌い?」
「き、嫌いとかそう言うんじゃなくて何でキスして…」
顔が赤くなって熱い……
「慌てちゃって…そんなとこも可愛いわね♪」
美波さんはそう妖艶にほほ笑んだのだった。




