プロローグ.【異世界?転生?イエーイ】
どうも、SIAです。
この作品を開いてくださり有難うございます。
以前、投稿したいくつかの作品と世界観が被ってるかもしれません。
その上でお読みください。
プロローグ.【異世界?転生?イエーイ!!!】
私、「鏑木 藍」は重度のオタクJKだ。
今日は、土曜なので朝からゲームをしている。
グルルル〜…。
腹、減ったわ。
朝から、何も食べてないし。
私は、こう見えてもしっかりバイトをしている。
だから、お金だけはある。
まあ、その他恋愛や友人には恵まれていないけど。仕方ないよね。
そういう事で、コンビニでカップラーメンとおにぎり、お茶買ってくるわ。
メゾネットタイプアパートだから下へ降りなきゃ。
スタスタ…。
つるり。
「ひあっ」
◆そして◆
うう〜。寝苦しいっ!
って、あれ?さっきまで、階段を降りてたのに。
「アイ、アイ」
んん〜?空色の髪に藤色の目の女性?
「だ、誰?」
「どうしちゃったの、アイ。母さんよ」
「母さん?…」
はっ。これ、きっと転生だよね。異世界だよね?やった〜!!!!!!
「ううん。何でもない」
「そう。良かった」
今、気づいたけど母さん超美人じゃん。
きっと、男がよって、たかって来るんだろうな〜。
「母さん、私出掛けたい」
「駄目よ。熱があるんだから休んでいなさい」
「ね、熱はもう下がったよ」
「はあ…。そんな、赤い顔で言われても。まあ、いいわ。その代わり、あの苦〜いお薬を飲みなさい」
元のアイはきっと薬を飲むのが嫌だったんだ。母さんが勝利を確信した表情で見つめてくる。
でも今の私は、そんな事では屈しない。
「うんっ。飲むよ。だから、お願い!」
「わかったわ。ほら、暖かい服着て」
「はーい」
えへへ。勝ったぜ。
私は、継ぎはぎだらけの皮のコートを羽織った。
コンコン。
「ん?なに?」
「ネビィンが帰ってきたみたいね」
ギギィー。
「アイ、トワただいま」
ああ〜。分かった。きっと、父さんね。
「おかえり」
「ん?アイ、どこ行くんだ?」
「街に出たいって」
「そうか。珍しいな、病弱だったアイが出掛けるなんて」
「悪い?」
「い、いやそういう訳じゃないが…。驚いたんだよ」
「行ってきます」
私と母さんは、家を出た。
「うわぁ〜。凄いファンタジー」
「アイ、なんか言った?」
「え?空耳じゃない?」
すると、前を歩いていた母さんが足を止めた。
「アイ、総合ギルドの前にステータスを測れる石碑があるの。やってみる?」
嘘…。遂に私のステータスが明らかに…。
私は、石碑に触れた。
ヒュウン。
えっと、
〈名前:アイ・ロウファー…、スキル「怠惰」、HP1259、MP386、レベル1、スキルポイント138……〉
って、はあ〜?どういう事?まず、「怠惰」って何なの?
〔スキル一覧〕
1,「怠惰」
『使用効果』
どこでも、どんなことがあっても怠けられる。
………。
って、こんなん超役立たずスキルの極みじゃん。何、「どこでも、どんなことがあっても怠けられる」って!
しかも、レベル1…。
決めた。明日からレベル上げして昔読んだ小説の全てを司り、全てを管理し、全てを従え、全ての上に立つ「全てなる者」みたいになってやる!
私は、燃えるように生きて花のように散ってやるんだから!!!
私は、そう決意した。
読んで頂き、ありがとうございました。
定期的に更新しますので気に入って頂けましたら、感想など宜しくお願いいたします。