百済遺臣と我が国の対応
安麻呂:「百済が滅んだことを確認すると、唐は自らこの地を支配することなく主力を高句麗へと向けることになります。」
大海人:「百済侵攻の目的は百済と同盟関係にあり、唐と陸続きの高句麗を孤立化させるためであったこともあり。」
安麻呂:「百済の地に残っているのは新羅の部隊。」
大海人:「百済から見れば、唐侵入前は互角に渡り歩いていた相手しかいない。」
安麻呂:「しかも百済は滅亡したとは言うモノの、実態は王が降伏しただけでありまして。」
大海人:「大半の遺臣とその兵士は温存された状態。」
安麻呂:「そうなって来ますと……。」
大海人:「『百済を自らの手で復興させるのだ!!』と立ち上がる百済遺臣が出て来ても、何ら不思議なことではない。」
安麻呂:「百済が滅亡した8月には既に抵抗がスタートし、戦闘は各地に拡大。」
大海人:「高句麗へ行ってしまったため、唐の支援を受けることが出来なかった新羅は自ら軍を起こし鎮圧に乗り出すも。完全に制圧するところまでには至らなかった。」
安麻呂:「唐が百済の領有に興味を示さなかっただけなのか……。」
大海人:「新羅が強くなり過ぎては困るためなのかはわからぬが。」
安麻呂:「そんな中、百済で抵抗を続けるものからの救援要請が我が国にもやって来ることになるのであります。」
大海人:「我が国に居る百済の太子を神輿に担ぎたいと……。」
安麻呂:「これを聞いた兄上様は、これまで百済と良好な関係であったこともあり快諾。百済遺臣を多数受け入れると共に、朝鮮半島に派兵することを決断。」
大海人:「兄者自ら渡海基地となる九州へ赴くのでありました。」