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百済滅亡

大海人:「一応百済と高句麗は手を結んでいたんだよな。」

安麻呂:「確かに『対新羅』の観点で一致してはおりましたが。」

大海人:「必ずしも共同戦線を張っていたわけでは無かった。」

安麻呂:「百済が新羅に攻め込んだ場所が、元々我らの地でありました半島南部=高句麗から離れた地でありましたので。」

大海人:「『もし』を語ってはいけないのだが、北から高句麗。南から百済により新羅が滅びた場合。」

安麻呂:「今度は高句麗と百済との間で諍いが生じるのは避けられなかったでしょうね。」

大海人:「各々の利を目的とした戦いであったとしても、南北から挟み撃ちされた新羅にとって良い状況ではないことには変わりなく。」

安麻呂:「そこで生きて来ましたのが。」

大海人:「唐との友好(主従)関係。」

安麻呂:「新羅の要請を受ける形で朝鮮半島出兵を唐は秘密裏で進めることになります。」

大海人:「唐に送った使節がなかなか帰ってこなかったからな。」

安麻呂:「660年。満を持して唐は海を渡り百済へと侵攻。思いもよらぬ唐の侵入に対し。」

大海人:「百済の中枢は何もすることが出来なかった。」

安麻呂:「伊達と手を組み佐竹を挟撃していると思っていましたら。」

大海人:「実は佐竹と秀吉に囲い込まれていた北条が、その時の百済であった。と……。」

安麻呂:「海岸で死守すべき。などの意見が出たそうではありましたが。」

大海人:「それは平素からやるべきことであった。と……。」

安麻呂:「それだけ唐の情報管理が徹底されていたのか。」

大海人:「冊封体制を結んでいる唐が侵入してくるとは思っていなかったのか……。」

安麻呂:「結果を見て語るのはフェアではありませんが、そう言われても仕方がないと言えば仕方がありません。」

大海人:「海を渡って西から入って来た唐と東から迫る新羅の連合軍に挟み撃ちされた百済は、国で統一した抵抗を見せることも出来ず。」

安麻呂:「わずか半年で滅亡の時を迎えるのでありました。」

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