『開闢の黒き絶対者』〜タロットカード『世界』を冠する男の戦記〜

剣や魔法が人々の短に存在する世界。
人族、エルフ、獣族、ドワーフ、竜族、魔族、などなど様々な種族が時には手を取り合い、時には国を挙げて争う世界。
『エイルランド』と呼ばれる人間国家が約１２００年前に世界で初めて『国』という概念を作り、人族、エルフ、獣族、ドワーフ、竜族、魔族、人種の垣根を取り払い”人間の王が治める国”でありながら多種多様な種族が暮らす国である。

そんな国の繁華街にある路地を入った先にある縦長の家に住む男こそ、この物語の主人公であり王。
絶対なる力と不滅な肉体を持ち、最強の名を冠する『アルカナ』ナンバー２１『世界』の称号を持つ男。
対価さえ払えばどんな依頼でも完遂し、故に彼はこう呼ばれる『世界の名を冠する請負人』と。