ライト君視点2
ある日部屋にいるとあの子が僕の部屋に来た。
扉を開けると急に
「あなたの妹と結婚させて」
なんて言われた。はっきり言ってそのとき僕は思った。こいつヤベェ…と。うちの妹はどちらも可愛いので男はすぐメロメロになるだろうと若干贔屓ぽいのだが女に好かれるとはさすがに思っていなかった。そして僕はすぐさまどっちなのかと聞くと
「アンネ」
っと言われた。そういえば前のこの子はアンネのことをアンネさん言ってたのに今はもう呼び捨てなんてもうそこまで進んでいるのか…とほんのりさみしくなった。妹が女に好かれていることが。そして僕が親とかにどうするかとか種族、同性のことを言うとすぐに
「大丈夫だ。問題ない」
とどこかで聞いたことのあるセリフを言われた。今思えばこんなことを静かな屋敷で言われたら響いて誰かに聞かれてるのかもしれないと思いすぐさま部屋に入れさせた。聞かれていたらはっきり言って恥ずかしい。妹が人間とそれも同性といちゃいちゃ……それはないな。妹が女と愛し合っているなんて…、兄の僕がいろいろやばいこと教えたみたいな感じに見られそう。自意識過剰なんだろうか?
そんなこと考えていたらあの子が
「あっ、そういえば家ありますよね?」
なんて言われた。どういうことだ。僕たちがまるで家がなくってあの侯爵に住まわせてもらっているみたいではないか…。僕たちは帰る家はあるけどここにいる理由は僕があいつの補佐みたいなことしてアリスがあいつの婚約者。アンネがアリスがいなくなったときの身代わりみたいな感じで来たからここにいるのだ。
アリスがあいつの婚約者というとあの子はロリコンと物騒なことを言い始めた。あいつがロリコンは面白そうだが政略だ。
あいつは最近親が亡くなり、急に侯爵になった。周りに舐められないようにとうちの伯爵家と繋がりを持つためにアリスが婚約者にされた。
アリスが可哀想だと思うがアンネの方が可哀想だと思う。苦手な姉の身代わりとして侯爵家に来た。もし、アリスが好きな人と駆け落ちなんてしたらアンネはすぐにアリスの代わりにあの侯爵様と結婚しなければならない。なのでアンネは家からも出れないしアリスがあいつと結婚するまで恋愛どころか同世代の異性にも合わせてもらえない。そう思いしんみりとしていると急にあの子が
「実家に帰らせてほしいって」
と目を袖で拭きながら悲しそうに言った。話が変わっているようだがあの子は
「早く行きたい…」
なんてことを言うのでまぁ、そうだな…と思ってしまった。だって急にここの世界に来て家にも帰れず知り合いも家族もいない世界。悲しいと思う。あの子は下を向いて何か考えているよだ…はぁ、まぁ、僕も一人は寂しいし辛い。家族も知ってる人もいない世界は怖くて怖くてしょうがない。昨日と今日が違うなんてなんか嫌だ。そんな嫌なことがこの子はあった。それでもここまで弱音を吐いていない。こんな14ぐらいの女の子がこの世に迷い込んで怖くないし悲しくないなんて反対に思わない方がおかしい。あの子が嘆くとこを見て僕はとっさに抱きしめてしまった。後で後悔しそうだが今は今。後は未来の自分に任せよう。そう思っていたがあの子は僕の手を首に持って行き、
「死にたい」
と言った。それはまぁ、こんな辛かったら死んだ方がましという感じだろうか?僕は、
「死にたいの?」
っと聞いた。死にたいなら殺してあげるし、生きたいなら生きればいい。死ぬならできれば自分で死んでほしいんだけどね〜…ってかこの子は結婚させてって言って帰してと言って死にたいと言うなんて情緒不安定だね…。昔の僕みたいでほんのり既視感がわくよ。
「生にすがりつくのは嫌」
と言ったあの子は僕に似ていてでも違うような…ああ、もうわかんないなー…
最後にあの子は
「死にたいから場所おしえてください」
と言ってきた。自殺したいんだろうか?でもまだこの子を生きさせてみたいと思ったので僕は無理と答えておいた。




