ライト君視点
少し妹の話をしよう。
僕の妹は双子の女の子だ。姉のほうがアリス、妹のほうがアンネ。二人とも似ていてとても可愛い。でも両親はアリスのほうを昔から溺愛していた。アリスは魔力が高く両親の中では最高の子だった。僕も跡取りとしてアリスよりはずっと下だが愛されていた。もう一人の子アンネなどいなかったように僕たちを愛していた。
アンネは産まれた時の魔力測定でありえない結果を出してしまったのだ。普通の人間でも少し持っている魔力を持っていなかった。貴族としてはありえない。こんな奴はうちの恥晒しだ。なんて言われアンネは別館で育った。しかし、大きくなるにつれ二人は全く違う子になっていた。アリスは両親に似て人を見下している嫌な女の子になってしまった。それに比べアンネは優しくちゃんと人の中を見てくれる子になった。
そんな中アリスに婚約者ができた。婚約者はあの有名な侯爵様だった。イケメンで頭も良く家柄も良く…そんな人だった。しかし、会ってみると有名な侯爵様は俺様の人だった。僕たちの家は伯爵だったので(それも噂が良くないほう)逆らう事もできずいつのまにか侯爵様の家で暮らすことになった。まだアリスだけならわかるがアンネと僕も行くことになった。アンネは家でも息苦しかったのに次は知らない男の家で暮らすことがとてもとても嫌だったようで侯爵様の家でも良く逃げていた。その度いろんな人に迷惑をかけていたのでアンネはこの家である意味有名になった。
そんなある日、またもやアンネがどこかに行ってしまった。今度はどこに隠れたのだろうか?と思いつつ探しているとアンネは庭の遠くのほうにいた。
誰かと話しているようだ。そんな疑問を抱きつつアンネに声をかけるとアンネと話をしていた奴がビクッとなった。誰だろうか?そう思い影のほうから出てくるとアンネと話していた奴は女だった。そいつは腰まである真っ黒に髪にこの国にはいなさそうだけれどもとても可愛い顔付きをした少女だった。




