浮いてる男と冷たい男
A「おかわり!」
B「自分でやれ」
A「冷たいな~」
・・・・・・
A「おいっ氷がないぞ」
B「連絡せずに来るからだ」
A「しゃーない買ってくるか」
B「いいよ作るから」
A「待てねぇよ!まぁ後でいいや。」
B「で、用はなんだ?」
A「そうそう面白いもの見せようと思ってな」
B「何で俺なんだよ」
A「お前くらいしか話聞いてくれないからさ」
B「気が済んだら帰れよな」
A「実は俺超能力に目覚めたんだよね」
B「帰れ」
A「冷たいな~」
B「なに?スプーンでも投げれんの?」
A「諦めちゃったよ!フォークは投げるけどさ」
B「やめさせてもらうわ」
A「オチないから!」
B「落ちないの?」
A「落ちるけども!・・・・・・ほら聞けって」
B「はぁ・・・・・・どんな超能力なんですか?」
A「空中浮遊 宙に浮けるんだぜ」
B「あー納得」
A「やめろよ!普段から浮いてるみたいじゃん!」
B「・・・・・・」
A「やめて不安になるから」
B「わがままだな」
A「まぁ見てろよ」
B「待て、どこに行く」
A「ベランダ」
B「落ちたら引くだろ」
A「心配してよ」
B「それに暗くて電線とかに引っ掛かって停電されて困る」
A「ヘッドライトでも買ってくるか」
B「あと顔見られたら面倒だろ」
A「目出し帽もいるな。ドンキ開いてたよな」
B「そのセットはダメだろ」
A「わがままだな~」
B「帰れ」
A「冷たいな~、まぁ部屋でいいか」
B「おい待て、天井ぶち抜かれたら引くぞ。」
A「心配してよ」
B「どの程度なんだ?」
A「こうジャンプしてその場に留まるだろ。そして体重移動を意識して前後左右に」
B「上下は?」
A「無理」
B「セグウェイじゃん」
A「バカにしやがって!見てやがれ!ほっ!」
ビョン フワ~
B「嘘だろ・・・・・・」
A「ほらほら前に後ろに!」
B「上下は?」
A「無理」
B「おいっセグウェイ」
A「なんだウェイ」
B「お前はなにやらせてもダメだな」
A「冷たいな、感動とかないのかよ」
B「エアセグウェイ程度じゃな」
A「じゃあいい方法を一緒に考えてよ」
B「何でだよ」
A「冷たいな~」
B「はぁ、しょうがないな」
A「痛い痛い痛い!」
B「髪の毛ごわごわで気持ち悪いな。上がらないし」
A「えー?痛いわ抜けるわでなんでdisられるの?」
B「んーそうだな高い声でも出してみたら」
A「適当だな~」
B「ほらつむじから声出すようにとか言うだろ」
A「なるほど上への意識な」
B「やっぱりお前はアホだな」
A「じゃあいくぞ。あーあーあー↑あっ出来た」
B「うわ・・・・・・マジかよ・・・・・・」
A「何で引いてんのさ」
B「超能力までアホっぽい」
A「いいもんねーアホでも超能力者だもんねー」
B「あれ試してみなよ。ホーミー。高い声と低い声同時に出すやつ」
A「もしかして遠回しに千切れろっていってる?」
B「気のせいだ」
A「じゃあ低い声で下だよな。んーんーぅん゛~↓」
B「ドッスンかよ」
A「よっしゃ!完璧!ライトと目出し帽を買ってこようぜ」
B「深夜にそれはダメだろ」
A「あと氷とおつまみ」
B「氷はいいわ、つくれるから ハッ!」
パキパキパキ
A「えっ!?おー!てか聞いてねぇよ!」
B「聞かれてないからな」
A「冷たいな~」