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よくあるRPGのような世界  作者: ノ乃ノ
8/9

♯08 王国の姫君

「はあ……」


 大きな大きな溜息が出る。


 失礼。


 わたくしはこの国の第1姫の『ウール・エレンワン』

 身近の人は『エレン』と呼ぶわ。


 もう!何よ!あの商人、超ちょーーー!ムカつくわ。


 何が、「この国の流通を一手に引き受けましょう、そして、この国の商会を全て私の傘下に納めて下さい」だ!

 何が、「あなた様ではお話しになりません、女王をお呼び下さい」だ!


 オール・ナイト王国の御用達かどうか知ったこっちゃないわ!

 オール・ナイト王国も所詮、口が達者なだけな国。


「きーーー!ム!カ!つくー!!」

「エレン姉様落ち着いて」


 第4姫、『ウール・ティアフォー』

 呼び名は『ティア』、私の参謀よ。


「オール・ナイト王国に抗議の文名を送ってやる」

「エレン姉様、それだけは辞めてください」


 ティアが執務に入るようになってだいぶ楽になったとはいえ、わたくしはすっげぇーーー!忙しいのよ!

 あんなムカつく商人相手なんかしたく無いっての!



 ウール・ウィッチ王国は女王政権。


 エレン姉様も優秀だけど、お母様はそれに輪をかけて優秀だったわ。いえ、優秀の言葉では納めきれないわね。

 だからこそ、エレン姉様にさっさと国を任せ、政から身を引いた。

 今は、お父様とバカンスの旅に出て行って帰って来ないのだけど………


「もう限界よ!おバカな奴が多過ぎてストレスでハゲそうだわ!今月で2回目になるけど勇者に癒して貰うわ」


 言うは易し、手紙をササッと書き始めた。


「あ、あの……エレン姉様……」

「なに?」


 私は、勇者様の家で1度だけ抱いて頂きました。


 初めはとても痛くて、あんな大きな「ごにょごょ」が入りきれるって思わなかったわ。

 でも、勇者様はとても優しく、私をゆっくり導いてくれました。

 気が付けば痛さなんて何処へやら、12時間も抱かれていました。

 外に出たら執事も御者も、影から護衛して頂く筈の騎士まで、裸で取っ組み合って寝ていたのは更に衝撃を受けてしまいましたが………何だったんでしょうアレは?


 話しがそれました。


 だから思うのです。エレン姉様だけズルいって。


「わ……私も、勇者様の………がほしい……です」


 エレン姉様がニヤニヤし始めました。嫌な予感がします。


「何だって?良く聞こえないよ?」

「私も勇者様の……が……欲しいです」


 ニヤニヤ顔が止まらないわ。こういう時のエレン姉様は嫌い。


「えっ?えっ?聞こえないなぁ、もう1度、お・お・き・な声で言ってごらん」


 これは私が言わないといつまでも聞き続けるヤツだ。


「わ!私も勇者様のいち◯つがが欲しいのです!!!!」

「ぐへへ、ティアも言うようになったじゃない」


 エレン姉様は嫌らしい顔で笑う。

 もう!顔でお湯が沸かせそうよ。


「エレン姉様のいじわる」


 エレン姉様は普段は優しいけど、たまに意地悪なのよね。


「ティアを見ていたら元気が出てきたよ、今回はティアに勇者を譲ってあげる」


 はい、と渡された手紙、残るは私の名前を書くだけで良かった。

 

 今度は勇者様の事を思うと顔に熱を帯びた。

 



【教会】


 女神像の前に1人の女性。


 金髪にピアス、神官服を魔改造を施し、ミニスカートにルーズソックスと、見た目はギャルの神官。


『今度の勇者っちわぁ〜、戦闘面はダメダメっちだけどぉ、皆んなからわぁ愛されてるっしょ〜、これも新しい勇者の形と思うっしょ〜』


 両手を握り、女神像に祈りを捧げている。


 バサっ!


「黒パンツー!」


 教会の裏には孤児院がある。その孤児院の子供がよく遊びに来る。

 男の子は面白がって神官のスカートを捲る。神官は慣れたもので微動だにしない、今はお祈りの時間だからと、祈りを続けたままだ。

 そんな黒パンツに釘付けの勇者が柱の物陰に居た。これも最近では良く見る光景。

 

「やっぱにーちゃんのあそこデケー!!」


 きゃっきゃと騒ぐ子供達。


 勇者コモノの性剣は、とんでもなくビックで、男の子達の憧れでもあった。

 女の子達もチラチラと視線を送っては頬を紅くした。


 コモノは勇者として召喚される前は、大きな性剣はトラウマの象徴だった。それがこの世界に来て、トラウマを克服。


 今では、勇者の誇りになっている。


 神官は神の報告(祈り)が終わった。


「あっれぇ〜、コーちゃん居たんっしょ〜」


 わざとらしく声を掛ける。


 もちろん初めから居るのは知っている。でも、めんどくさい事に、神官から声を掛けないといつまでも影に隠れたままなのだ。


「は、はい、こんにちわ」


 もじもじしながら教会の柱から出てくる勇者。


 今日も教会内は通常運転。


 そこに1人の使者が来た。城からだとすぐに分かる。


 神官様にではなく、勇者にだった。この時間はだいたい教会に居るのでこちらに来るようになった。

 

 手紙を受け取った勇者は開封後、すぐに返事を返す。使者は城に戻って行った。


「コーちゃん今日もお仕事っすかぁ〜?」

「はい、今日はティア様です」

「おー!ティーちゃん!最近会ってないなぁ〜、今度遊びに行くっしょ〜」


 勇者は今日も頑張ろうと決意した。





【翌日】


 謁見えっけんの間

 中央の椅子に座る第1姫、エレンワンと、その少し後ろに立つ第4姫、ティアフォー。


 今日はティア姫の様子がおかしい事は誰もが気が付いている。


 内股で立ち、脚は少し震え、頬は紅く染まっている。

 色気を、ティアの蒸気したフェロモンを周りに振り撒いている。


「ティア、きつかったら休んでていいのよ」

「だ、大丈夫ですわエレン姉様……うっ(行為が終わって時間が経つのに、余韻だけでまだイってるわ)、し、私情で休む訳にはイキません……はうっ」


 いやいや、ティアが居るから、あたくしも、周りの大臣達も、性欲が収まらないのよ。

 さっきから周りの者がトイレに行く頻度が多いのは、そういう事よ。

 あたしもずっとべちょべちょ何だから。


 もう!欲しくて欲しくてたまらないわよ!


 勇者を譲って貰ったと認識のある真面目なティアは、何が何でも休もうとはしない、本人はよかれと思っているが、周りは性欲が増すばかりだった。





 この日の夜、大人の泡風呂に行く者が増えていたと報告を受けたのは、後日の事だった。

 もちろん、第1姫の部屋に勇者が訪れたのは言うまでも無い。





 



 

 

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