♯05 最強魔法使いの日常
私は『マーレン』
自他共に認める、ウールウィッチ王国の最強魔法使い。
2年前までは当時勇者だった男と冒険者をやっていたわ。
当初の予定では2、3年でパーティーを抜け、さっさと結婚して自堕落な生活を送ろうと思っていた。
でも、勇者との行為は私を強くした、体内に白濁を受け入れると魔力が向上する。
日に日に強くなるチカラがパーティーに居続けさせた。
しかし、あの勇者は弱過ぎた。
魔王城の門番にさえ手こずり、全滅を余儀なくされた。
勇者が足を引っ張り過ぎたのだ。それから1年後、姫様から勇者の称号剥奪を言い渡される。
妥当な判断だと思った。私的にはちょうど良い機会だった。何やかんやで自分を強くしようと勇者との行為に歯止めが効かなくなっていたから。
結婚の適齢期が当に過ぎていた私を引き取ってくれたのは、冒険者時代、何度も依頼を出してくれていた伯爵様。
愛人枠だったけどそれで十分、夜の行為は別に嫌いでは無いが、無いなら無いで良い。伯爵様は、その匙加減がうまかった。
伯爵様は私の見た目を学生時代から好きだと言ってくれていた。夫人の誘いも何度も受けた。その度に断り続けていた。
だから、フリーになった翌日に誘いがきてお受けした。夫人枠は既にいたので、伯爵家の専属魔法使いってのが立前で、実際は愛人。
「マーレン様」
「どうしたの?」
伯爵家には専属の騎士もいる。その騎士隊長だった。
「森に魔物が出まして、手伝って頂けないですか?」
ああ、そう言う事。
これも立前で、ようは私とエッチがしたいのだ。だって、普通の魔物程度なら騎士で対応できるもの。
「いいわよ」
騎士隊長はガッツポーズをした。
別に行為は嫌いじゃない、複数居ても構わない、魔法で避妊もできる。
こうやってたまに騎士のストレス発散に付き合う。もちろん伯爵様も知っている。たまにその場に居るぐらいだ。
実際森には魔物がいた。別におかしくは無い、伯爵家が持つ土地は広く、魔物が住む森もある。
片手を振り、無詠唱で兎の魔物を倒す。立前終了!
ココからが本番。30人は居る騎士に私は笑みを浮かべてしまった。
その日の夜、伯爵様が私の部屋を尋ねて来た。まだ私の中に白い液体が残ってますが大丈夫ですか?大丈夫なのね、じゃあお相手いたしましょう。
別に行為は嫌いじゃない。伯爵様は私を貪るように抱いた。
「マーちゃんういーす!」
神官様が家に来た。伯爵様は孤児院の寄付を行なっている、その御礼に子供達が焼いたクッキーを持参していた。
今日は伯爵様も伯爵夫人も社交界にでていて不在だった。なので私が対応をおこなった。
「それでね、ノノちゃんがさぁ、定期的に来るようになってさぁ〜」
神官様からノノンさんの話しを聞いた、何でも最近は良く回復されに来ると、人柄は別として、ヒールと魔力量はある人なのに、何があったのか気になってしまった。
翌日、伯爵様に断りを入れ、ノノンさんに会いに行った。
「もうそろそろ来る頃だと思ったわ」
私の姿を見てからの第一声だった。
「知りたいんでしょう?」
やっぱり合わないわこの人と、上から発言するような態度、ずっとそうだった。
「しょうがないわ」
ノノンさんは口が軽い、隠し事なんて出来ない。私が黙っていても自分から喋ってくれる。
「今回の勇者、名前はコモノですわ」
新しい勇者、と言う事は、勇者を毒牙にかけたのね。でも、定期的に回復しに行く理由は分からない。
「凄く大きいのですわ、今まで会ったどの勇者よりも」
何でも、とても大きなモノを持っていると言う。たかが大きいモノを持ってるだけで、ノノンさんの魔力を枯渇させるのかしら?
「疑っていますわね」
別に疑ってはいない、ただ、神官様に回復されに行く理由が分からないだけ。
「明日会いにに行くわ、あなたも来るといいわ」
気にならないかと言えば嘘になる。だから一緒に行く事にした。
次の日も伯爵様に断りを入れ、ノノンさんと合流した。
町外れの少し値段が張る宿屋、その一室に出向いた。そこに居たのは可愛らしい男の子。
身長はノノンさんと余り変わらない、私のが少し大きいぐらい。
「あ、えと……」
初めて会う私にもじもじしながら挨拶を交わした。この子、ノノンさんの好みだわ。
「3人は初めてで、あの、下手で、うまく出来ないですが……」
と、前の勇者を知ってるだけに好感が持てる。
ノノンさんはさっさとシャワーを浴びに行っていた。暇をもて余し、会話も無いので、手持ち無沙汰から勇者くんを少しからかってやろうと思った。
彼に近付きキスをする。
それから、下に手を………
なっ!!!!何じゃこりゃあああああ!!!!!
それから数日、私は内股歩きになった。
神官様から回復され、体力は戻っても、違和感は拭いきれなかったからだ。
今回の勇者はとんでも無いロンギヌスを持っていた。
一度抜かれたら魂を持って逝かれるまで逝かされる。勇者の人格が変わり、暴走し始めた時に、私は何度も気を失っては下から突き上げで無理矢理覚醒させられる。
数えきれない程、昇天し続け、天国を見た気がした。
「マーちゃんも気を付けてっすよぉ〜」
「す、すみません……」
神官様、私も常連になると思います。




