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共感だけの女子トーク

 「あらやだぁ、そんなことになってたの?」ムカつく〜」

レイナルドはミアの怒涛の報告に表情豊かに相槌を打ちながら、タルトやクロワッサンをひょいひょいと食べていた。


「分かるんですよ、私たち殆どタダ飯食らいでお世話になっていて、文句なんか言える身分じゃないことは重々承知だから、直接言いませんけどね、でも腹は立つんですよ!何で私の許す許さないを全然知らない人たちに上から決めつけられなきゃいけないのかって……!」


「そりゃあそうよね、宿を奢ってもらったこととそれは別問題よね。百歩譲っても文句言えるのは楼主のロザリンドだけだわ、洗濯女も遊女もそこにあれこれ言うのは失礼よ」


「ですよね!もう私ずっとむしゃくしゃしてて…!」

「ミア、クロワッサン四個目、さすがに……」


 「ずぇったい!絶対絶対絶対、女を物みたいに扱う奴らが悪いんだって証明して見せます!付いてるから偉いって何なんですか!?そんなに貴重な物なんですかあれ!だったら子供産める女だって偉くないですか!?」


「その通り!アタシが言うんだから間違いないわ!」


「こういう共感だけの話がしたくてしたくて……!私だって悪いところがあるのは分かってるんですよ、でも大旦那に女の価値だの言われる筋合いはないんですよ!

青い石着たセンス壊滅野郎にビシッと言ってくれたのはスッキリしましたけど、私たちのためだけじゃないじゃないですか!

お気に入りの遊女に良いところ見せるためとか、商売の邪魔したオリバーに私的な復讐するためとか、貴族をも黙らせちゃう駒鳥屋っていうブランドを創るためとか、そっちが殆どでしょう?

アリシア様が商談に出席しなかった云々だって、元々アリシア様は関係ないじゃないですか。それを男を転がしてナンボだよってもおおおおおおお!!!」


 「貴女のへこたれないところさすがねえ、惚れ惚れするわ。駒鳥屋の大旦那でしょう?よく萎縮しないわね」

「コルセットもそうですけど、窮屈なの苦手なんです、私」

ミアがあっけらかんと言って、アリシアもレイナルドも吹き出した。

「ミア最高!」


 「レディたち、よろしいでしょうか?」

ドアがノックされ、エドガーの声が聞こえた。

「ちょうど良いわね!」


「帰りたくなってきたな」

ドアを開けてズイと顔を近づけるレイナルドに両手でブロックの姿勢を見せるエドガー。

だがレイナルドはずずいと更に顔を近づけて言う。


「あなた事務が必要って言ってたわね、住み込みで二名紹介するわ」

「僕の家に!?」

「病院よおバカ!」

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