四話 魔獣の森にて
私は、現れた魔獣を狩っていった。
魔獣狩りに夢中になっていると、道に迷ってしまった。
久しぶりに大好きな魔法を打てたんだ、しょうがないだろう。
とりあえず、まっすぐと進んでいくと、怪しげな遺跡のようなものがあった。
私は、遺跡の類の本を読み、興味があったから、迷わず遺跡に入っていった。
すると、地下への階段を見つけた。
不安になりながら入ると、巨大な空間が広がり、大きいゴーレムがいた。
もしかして、ダンジョンだったのかと思い、魔気を探ってみたが、反応がない。
仕方なく、私はゴーレムと相手することにした。
爆発
私は、一撃で仕留めようとした。
しかし、ゴーレムには傷一つなかった。
いや、よくみたら勇者の剣と同じように、体全体に神聖力を帯びている。
何だこのゴーレムは。
私は驚いた。
今まで、自分の攻撃が効かなかったことがなかったからだ。
一般的に、魔法や魔獣は、属性が決まっている。
火、水、風、土、の四つだ
稀に、聖、闇、の属性を持つ魔獣もいるが、滅多にいない。
このゴーレムはもしかして聖属性なのか?
困った。
私は火、水、風、土、の4属性を扱えるが、聖属性の弱点である闇属性の魔法を扱えない。
私が持っている安物の剣では、ゴーレムに傷を負わせることも不可能だ。
逃げよう。
私は諦めて逃げた。
しかし、ゴーレムの攻撃が当たり、吹き飛ばされた。
私は、壁に追い詰められ、せめてもの抵抗として、壁を掘った。
爆裂
すると、壁に空洞が見えた。
隙間が狭かったが、私は無理やり穴に入り込んだ。
すると、光り輝く剣を見つけた。
これが、聖剣?
そうだ、確か勇者もこんな剣を使っていた。
白い光を帯び、鋭く、大きい剣。
私は、その剣を手に取ろうとした。
しかし、体に激痛が走った。
聖剣は勇者の資格がないと使えない、つまり私に資格がないんだと突きつけられた。
すると、後ろの方に禍々しい黒色の光を帯びた剣があった。その剣は、魔気を帯びているため、魔剣だとすぐにわかった。
しかし、私は手に取った。
勇者を殺すため、魔気は必須だからだ。
魔剣は、軽くて、小さく、聖剣よりも鋭かった。
華奢で体の小さい私にぴったりだ。
まるで私のために作られたのかのように…
私は、魔剣を手に取り、再びゴーレムを倒そうとした。
魔斬
魔剣を振ると、斬撃が飛んでいった。
そしてゴーレムは即死した。
強すぎだろ、この剣…