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魔剣拾った。同居した。  作者: 山外大河
1-3 新しい日常 新しい非日常

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15 作戦開始

「おいおいおい……なんだこれ……勝ち筋無くねぇ?」


 ジェノサイドボックスの体はバラバラどころか粉々にした筈だ。

 内側からも外側からも、壊せるだけ壊した筈だ。


 それでも今だ健在。

 完全復活を果たしてそこにいる。


「ユイ、直感でも何でもいい! コイツぶっ壊す方法なんかねえか!?」


『いやワシの力は基本、どう切るかどう壊すかじゃ……再生を阻害するみたいなトリッキーな事はちょっと難しいの……』


「だよな、でも何か思いついたら言ってくれ……風間達は!?」


「いや、分かってたらすぐやってるっすよ! というか来るっす!」


「……ッ!」


 僅かに離れた距離から放たれる、伸びて枝分かれする腕。

 その速度は、先程回避した時よりも僅かに早い。


「クソッ!」


 攻撃を回避しながら、伸ばされた腕を切断する。

 それでも。


(クソ、洒落にならない位マジな化物じゃねえか!)


 数秒後には完全に元通りになり、追撃を放って来る。


(どうする……今はまだ対処できるけど……ッ!)


 弱体化したユイの出力でも、目の前の化物に対し優位を取れている。

 攻撃は目で追え刃は通り、速度も勝っている。


 だが明らかにエネルギーの吸収で常に強くなり続けている相手に、徐々に体力や集中力が減退していくこちらがこの先もずっと優位を取れるかと言われれば、そんな訳が無い。


 時機に限界が来る。

 特に。


『……ッ』


 今はまだ平気そうなユイが何時まで持つかという不安定な爆弾をこちらは抱えている。

 あらゆる理由で長期戦は圧倒的に不利だ。


(とにかく、何か打開策を……!)


 そう必死に思考を回していた所で、神崎が声を張り上げた。


「風間ァッ! しばらくあの化物押さえろ! 杉浦は俺と下がれ!」


「「……ッ!? はい!」」


 突然の指示に反射的に言葉を返し、鉄平は攻撃を捌きながら大きくバックステップを踏み後退。

 僅かに遅れて下がってきた神崎に問う。


「何か策浮かんだんですか?」


「一応な。大した根拠も何もねえ賭けだけどよ」


「構いませんよ。俺ら馬鹿で全く何も浮かんでないんで。全部従いますよ」


「じゃあ聞け。いや、その前に一応教えろ。お前、ジェノサイドボックス周辺の床を切り落として一階に落せって言われたらできるか?」


「……? どうだユイ」


『足場を崩すという事ならやりようはある。心配ないのじゃ』


「できるみたいです」


「分かった。だがあともう一つ確認だ」


 神崎は少々申し訳なさそうに言う。


「あの化物相手に狭めの空間で一対一でやり合えって言われたらやれるか?」


「やりますよ、ちゃんと倒せるなら」


 まだ具体的に神崎が何をやりたいのかは分かっていないが、それでも迷うことなくそう答えられる。


「反撃して良い戦いで、勝ち目だってあるなら……神崎さん達と戦ってた時よりよっぽど楽でしょ」


「それもそうか」


 そう頷いた後、神崎は言う。


「杉浦、風間と変わってお前が前に出ろ。俺はアイツに作戦概要伝えた後に動く。俺が合図したら床を壊せ。良いな」


「はい! 行くぞユイ!」


『了解じゃ!』


「風間交代だ変われ!」


 言いながら前へと出る。

 ……作戦開始だ。

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