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魔剣拾った。同居した。  作者: 山外大河
1-3 新しい日常 新しい非日常

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24/111

2 挨拶に行こう

 一週間は掛からない程度の時間で帰宅可能という状態から裏技みたいなやり方で大復活した結果、一つ問題となってくるのは今後のスケジュールである。


 本来その一週間の間に、色々と詰め込む筈だったのだが今は動ける。

 そんな訳で今後これからどうしたもんかという話を、柚子を含めて軽く話し始めていたところで再び扉が開いた。


「その後体の調子はどうだ、杉浦」


「あ、神崎さん。凄く調子良いですよ今」


「そうか。そりゃ良かったな」


 扉を開けて入って来たのは長身で眼鏡の男、神崎。

 あの戦いが始まる直前、篠原の後ろに控えていた二十代半ばの準一級ウィザードだ。

 あの時は眼鏡を掛けていなかったが、どうやら有事の際は魔術で視力を引き上げているらしい。


 そして非有事の象徴の眼鏡をクイっと軽く触ってから言う。


「なんだ、風間も来てたのか。どうしたお前今日非番だろ」


「いや流石に気になって見に来るっすよ! 結果論だけど杉浦さん目ぇ覚ましたの誰も教えてくれなかったんすから!」


「いや、支局長に杉浦の事を報告した時に私から連絡しておくって言ってたから、知ってるものかと……」


「一応神崎さんからも連絡くださいよ! 知ってますよねウチのお姉ちゃんがポンコツなの!」


「……ごめん、風間さん。話割って入るけど、此処の支局長さんってポンコツなの?」


「「はい!」」


 柚子と神崎から同時に元気の良い返事が返ってくる。

 なんだか急に色々と心配になってきた。


「あの……色々と大丈夫なんですかねそれ。俺達の事含めて色々……」


 やや不安げに神崎に問いかけると、心配するなという風な良い表情で彼は言う。


「大丈夫だ。俺達には篠原さんが居る」


(……あの人マジで大変そうだな)


 ありがたいし信頼できる反面、なんかこう……心配になって来る。支局長とは別のベクトルで。

 まあそれはともかく。


「ていうかお姉ちゃんって事はなに、此処の支局長さんって滅茶苦茶お若い感じ?」


「んー私の7つ上だから23っすね」


「若っか! 此処一応国の行政機関だよな。そのトップがその若さ」


「ま、異界管理局は他とは他とは違うんだよ。魔術なんて意味分からん力を取り扱ってる訳だからな」


「自分が使ってる力を意味分からないとか本当に準一級なんすか……?」


「いやマジで言ってない事分かれよ。だからお前その強さで準一級なんだよ」


 そう言って軽く溜息を吐いた後、神崎は言う。


「とにかく異界管理局は基本年功序列って訳じゃねえんだ。なるべき人間が上に立つ。年齢じゃねえ」


「でもポンコツなんですよね」


「ポンコツだ」


「……ほんと大丈夫か此処」


「ワシもなんか心配になって来たのじゃが」


「だ、だけどウチには篠原さんが居るから!」


「あ、あとウチのお姉ちゃんもやる時はやるっすから! 中々やらないだけで!」


(……マジでなんでそんな人がトップに立ってんだ此処。もう篠原さんがトップ張って良いんじゃねえかな)


 事が起きる前後問わず良い印象を抱いていた異界管理局という組織の中で、現時点でその一点のみ印象最悪である。

 と、一体どんな感じの人なのだろうかと想像していた所で神崎は言う。


「まあとにかく、あんなのでもウチのトップだ。動けるんだったら一回挨拶に行かねえか。どの道お前の怪我が治った時点で、新入りとして各部署に挨拶周りはさせようと思ってたんだ」


「あ、はい。じゃあ行きます」


「なんか乗り気じゃ無さそうじゃの」


「そりゃお前、今の流れで滅茶苦茶会いたいですってなる?」


「逆に一周周ってどんなやべー奴が出て来るのか、ちょっと気になって来とるぞワシ」


「あーそういう意味じゃ、好奇心はあるな。怖いもの見たさ的な」


「ノリがなんか肝試しみたいになってるっすね」


「まあとにかく行くぞ。粗相が無いようにな」


「さっきから非難しかしてないのにどの口が言ってるんすか、どの口が」


「お前この流れで良く俺叩けたな、どの口が言ってんだどの口が」


「……」


(まあ、なんというか……賑やかそうだな)


 公務員なのでお堅いイメージが有ったけど、なんか軽くてその辺は良い感じかもしれないとは思った。

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