告白
雫と一緒に帰るのは初めてだった。
少し緊張しながら僕は少しうれしかったのかもしれない。
雫もすこし緊張してる。
こんな時に会話が弾むわけもなく沈黙が続く・・・・・・
雫が重い口をひらいた。
「高山君って彼女とかいるの?」
突然のことで僕は驚いた。
「いないけど」
「だよね。いてたら私なんかと帰ってないよね」
「雫も彼氏いないの?結構可愛いのに」
雫は真っ赤になった顔をおさえていた。
「私なんて可愛くないよ。それに地味だし・・・・・」
なんか気まづくなって僕は話題を変えた。
「なんで僕を誘ったの?」
「正直僕なんてあんまりクラスでもあんまり目立たない奴だぞ」
雫は少し難しそうな顔をしてこっちを向いた。
「私もよくわからないの。だけど高山君が私に似ていたからだと思う」
「なんだそれ」
「私同じクラスになってから高山君のことを見て思ったんだけど、高山君ってクラスの友達とか同い年の人のこと自分より劣ってるって思ってない?」
はぁ何言ってんだこいつ?そう思ったが僕はあえて言わなかった。
いや、多分図星だったから言えなかったのかもしれない。
「私もクラスの人たちが幼稚に見えてしかたないの。男の子にはわからないだろうけど女の子の友達関係って複雑なの」
「まぁ女の子って友達関係にうるさいからなぁ」
「そうなんだよね。いつも一緒にいなきゃ行けないし誰かがどこかに行く時もついていかなきゃいけないし、私はそういうの嫌いなんだよ」
「僕もその気持ちわかるかも。僕も人に合わせるの嫌いだもん」
「やっぱり私たち似てるね」
そして雫が恥ずかしそうにこっちを見てくる。
「どうしたんんだ雫?」
雫はよし決めたって顔をして右手をぎゅっと握ってこっちを向いた。
「私高山君のことが好きです。同じクラスになってから気になってたんだけど私恋愛とかしたことなくてこの気持ちが好きってことかわからなかった。だけど今日高山君と話してて気づいたの、この人とならやっていけるって」
そして雫は頭をさげて手を僕の前に出してきた。
「私と付き合って下さい」
多分この手を握ればOKということだろう。
僕は自分でもわからないがすぐに雫の手を握った。
雫は震えながら顔をあげて僕の方を涙目で見てくる。
「ありがとう。もし無理だったらどうしようって・・・・・・」
雫は泣きながら僕の胸に沈んできた。
僕はそれを受け止め抱きしめてただ時間がすぎるのを待った。
しばらくして雫が泣きやむと僕は雫の手を握って涙を拭いてやった。
「これからよろしくな」
「うん」
「今日ももう遅いから帰ろうか」
「そうだね。じゃあまた明日」
これが僕が生まれて初めて告白をされた日だった。
そして僕たちは第一歩を踏み出した。