帰り道
僕は家に帰るときに絶対に公園によることにしている。
なぜ公園に行くのかって?
特に理由はない。
というより僕も理由を知らないのかもしれない。
学校が終わる頃の公園に人気はなくて、僕はいつもただ座って時間を潰して家に帰るのだ。
時間を潰してから帰るのには理由がある。
僕の家族は仲が悪い。
もう姉とは1年は口を聞いてないだろう。
親とは仲が悪いだけではないが、特に話すこともない。
今日もいつもと同じように公園に行く。
だけど今日はいつもと違う景色だった。
いつも誰もいないはずの公園に先客がいたのだ。
しかも、公園にいるのは雫沙耶だった。
今日は林とコイツのことで話してたから気まづい。
僕は帰ろうとした時いつも喋らない雫が僕に話しかけてきたのだ!
「高山君今日は林君と私のこと話してなかった?」
僕は少し間を空けてから雫に言ってやった。
「クラスの女子で誰が好みかって話してたんだ。僕大人しいでしょ、だから同じ大人しい雫みたいな子が彼女ならなぁ~みたいなこと言ったんだ」
雫は少し顔を赤くして下を向いている。
「あっ!でも半分冗談みたいなもんだから」
愛想笑いで僕はごまかした。
雫のことが好きとかそんなんじゃない。だけど少し興味はあるのは確かだ。
なぜ興味があるかって?
そりゃ顔もそれなりによければスタイルもいい。
雫は静かすぎるからモテないのは同じクラスになったやつなら皆知ってる事だ。
何で雫が僕に話かけてきたのかはわからないが今日はこのまま家に帰ることにした。
「それじゃまた明日学校で」
雫は手を振って帰った。