表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

たむろ

放課後俺たちはそこに行くんだ

テスト勉強という建前をもって

そこにいるのは白髪のお爺さん

おぉ来たかなんて言って

問題児の俺達を

自然に迎え入れてくれる

俺の好きな先生だ


先生は物知りで

なんでも教えてくれる

話が長すぎて

聞き流すこともあったけど

気にせず話し続ける先生は

なんだか楽しそう


勉強そっちのけで

会話が弾むこともしばしば

職員室から戻った先生が

楽しいのは分かるけど

もう少し静かにな

なんて気まずそうに言うんだ

怒られたんだろうなぁ


嫌いな教員達が

偉そうに話してる朝会

俺は一人トイレで時間を潰す

なんか学校って怠いなぁ

本当に腹痛が襲ってきた


遅刻の多い俺に向けられる目は

鋭かったり

じとっとしてたり

遅れて教室に入ると

教員に言われる

皆んなに迷惑がかかっているんだ

周りの事も考えろ

俺は苦笑いを浮かべると

また酷い腹痛が


早退してぶらついていると

学校の畑をいじっている

先生と目が合う

授業中に外出している生徒へ

トマト食うか採れたてだぞ

なんて言う教員は

この人くらい

一口サイズのそれを

口に放り込む

ちょっと土臭くて

でもほんのり甘くて

なんだか目がジーンとするくらい

おいしかった


変人だと思われている先生

そのかっこよさは

あまり知られていない

今でも先生の周りには

どっかのはみだし者達が

たむろしているんだろう

そのかっこよさに惹かれて

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ