『新聞拡張団 マスコミの暴力機関』あらすじ
※後に書いた『集金人』あらすじの方が、よりこの手の連中の本質をついていると思われる。
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主人公は新聞拡張団の勧誘員として働きだす。
初日から見紛う事なきヤクザの上司に発破をかけれら、異常なノルマを押し付けられ、達成できないとメチャクチャに怒鳴り散らされる。
主人公は追い詰められ、先輩から営業のコツとストレス発散という名目で、罵ったりなど酷い断り方をした人の家の扉のノブに接着剤を注入するなど嫌がらせするよう教えられる。
一方でその先輩は上司にこのことを告げ口。
上司はにやりと笑い「カモが生まれたな」と呟く。
嫌がらせを始めてしばらくの間は、上司のパワハラが露骨に減ったが、少し営業成績が下がった途端、上司に呼び出され、未だかつてないほどの折檻を受ける。
完全に犯罪レベルの暴力に、主人公は震えながら警察に行くぞと言うと、上司はあざ笑う。
「もう警察いけるご身分だと思ってんのかテメー。お前が何してきたか全て知ってんだぞ?」
主人公は罠にかかったことにそこで気づくが、後の祭り。
完全に人権を無視したノルマと扱いを受け、ついに道を踏み誤る。
勧誘を断り主人公と口論になった人の首を衝動的に絞めようとして警察を呼ばれ逮捕。
このことは誰も読まないような三面記事にひっそりと掲載されるが、契約元の新聞本社は取引先が勝手にやったことと他人事。
主人公をイジメた上司はその本社のインテリからキャバクラで接待を受けながら褒めちぎられる。
「いやあ、君のお陰でまたバカがバカやってくれた。これで我々を恐れた愚民どもは、ちょっと脅せば怖がって契約するしかないってわけだ」
「俺たちは指一本汚さずに、俺らがボコボコにイジメてやった下っ端がその俺らのために人生を棒に振ってくれる。こんなうまい商売はねーなぁ。」