焦げる
群青色の街は雪に薄く覆われている。夜明け前。君はまだ静かな寝息を立てているのだろう。
僕は草原に流れ星を探した。
宇宙は静かな轟音と共に構造を組み換えたが、僕はその小さな星にひっそりと据え置かれたままだった。
オーロラは爽やかな虹となり、鮮やかな光沢が僕の脳を溶かす。柔らかな層積雲は淡い乳白色のカプセルとなって、僕を閉じ込めてしまった。
そして、星は堕ちた。鋭い閃光は街を照らし雪を溶かし、僕を焦がしてしまった。
視界は純白に覆われ、天も地も消え、僕は静かに柔らかな絹の中を漂った。
そこが、僕の居場所だった。