獣人が集まると面倒なのよ
お読み頂き有難う御座います。
ジルが不在でマデルと仕事中のユディトが獣人臣下達に絡まれます。
他国から移住してきた元神官画家のオルガニック・キュリナも居ます。
今日はジルが居ない。騎士団の演習に近衛も引っ張り出されて遠征中。
今までも行ってたんだが、足枷の事を配慮されてたらしい。何で騎士団長が知ってて私に言わんのだと怒ったら。
「天才の俺が平和的に外せなかったのに、ユディトに相談するだけ無駄じゃないですか。
泣かすなら寝台で泣かせたいんです、此処は譲れなかったんで」
って破廉恥極まりない上にムカつく事を言いやがって、喧嘩になった。
で、アイツは腐っても軍属だから気まずいまま出掛けて……3日顔を見てない。
……。
いや、私が悪いのか?
大体その手の話ばっか振ってくるジルが頭おかしいだろ。
もっとやらしくない甘い言葉なら私も吝かではないし、喜んで受け入れてやると言うのにさ!!
「姫ーさーまー?」
今日の執務のお供はマデル。白菫の髪を結い上げて、濃い菫色のリボンと真珠を組み合わせた髪飾りがよく似合う。黒い瞳ともよく合うわ。ドレスが薄い色だから、髪飾りがよく映える。
「今日も可愛いなマデル。髪飾りが似合うわ」
「まー、姫様のーお美しさには勝てませんがー、嬉しいですわー。
オーフェン様にー選んで頂いてー買って頂きましたのー」
選んで買って貰った………!?そ、装飾品を……!?マジかよ、オーフェン・バルトロイズ……お付き合いが実に真っ当だな。普通に羨ましすぎる。
考えてみりゃジルにマトモな物貰った事なんて皆無じゃねえか。アイツ、はっちゃけて変な服とか……しか寄越さないし!!
うーらやましいーーー!!私も市井に出てジルに何か買って欲しい!!安物でいいから!!
私の水色の髪もまーまーいいんだが、赤系とか緑系があんまり相性良くないのよね。……ジルの髪の色は似合うかな?
……って、いいや。今度持って来させよう。奴にねだるのは今は腹立つし。未だ許さんからな。早く帰って来い馬鹿ジル!!
「フランジール卿のー事ですのー?」
「アイツはホント今はマジ許さん」
「お心をー静めてーおきましょうねー」
「アイツ、大体さあ。無駄にこの頃遠慮しないし腹立つんだよ。大体獣人を打ち明けてくれたのは良いけど……遅いのよ色々!!」
あ、机叩いちゃった。
いかん、マデルが避けてくれなきゃ折角処理した書類に皺が刻まれるところだった。
いやまあ皺位いいだろって思うけど……外国宛の手紙が混じってると困るな。
「ゆっくりーでしたわねー」
「そもそもさ、番制度?が分からんのよ」
どうもこう、控えめに言って押し掛け嫁婿っぽいと言うか。
惚れましたから付き合え、異論は許さんぞ聞かないぞ、好きって言ってくれるまで地獄の果てまで付きまとうぞ、幸せにするから押し切るね的な奴が多いと言うか、それしか見たことねーっつーか。
うん、普通にヒデエな獣人って。
いや、まあしつこい人間もいるけど……獣人に多いよな。粘着性の高い付きまとい行為。もしかしたら付きまとい性癖持ってる人間の中にも獣人の血が濃かったりする奴いるんだろうか。
どうでもいいが気になるな。
ドゥッカーノのユール公爵とか実にそれっぽいし。
「ですーわねー」
「ぶにゃ!?ぎにゃーー!!」
マデルと執務室で仕事しながら喋ってたら、偶々やって来たというか、入り込んできた黒猫卿に尻尾膨らむ勢いで怒られた。
黒猫姿の時は無駄に可愛いけど、コイツ、ホントに何処にでも入り込むな。不敬じゃね?
「聞き捨てなりませんよ、姫様にマデル嬢!!」
あ、人に変わった。勢い余り過ぎて眼鏡ズレてんぞ。
「猫ちゃん姿ならーノックしないでいい訳じゃー有りませんわよー黒猫卿ー」
「高貴なる御婦人のおわしますお部屋へのマナー無礼は承知です!
ですが姫様!!重ねて御無礼申し上げますが先程のお話、実に嘆かわしい!!」
分かってて入る辺りが黒猫卿らしいというか、厳罰に処したいって言うか。私が心の広大な王女だからやらねえけど……職務が優秀だからって見逃してたが、やっぱ何か考えた方が良いか?
しっかし、こういう時の黒猫卿の声の張り、ジョゼ卿並みに煩えな。ホントはエルジュ卿の従兄弟じゃねーんじゃねえの?
まあ、顔似まくってるし眼鏡だから間違いないけど。ヤンシーラ一族は濃いよなあ。特に黒猫卿は群を抜く煩さだし濃い。黒猫だし。
「私がこれ程姫様の御前でルーニアに色々粘り強く懇切丁寧に囁いているのに、まだご理解されていない!?」
「ルーニアへの迷惑行為だなあと思ってたし、普通に聞いてねーわ」
「若干ーそれはー思ってましたわねー。ルーニアがー激怒しててもーお膝に乗ったりしてー。流石年季が入った嫌がられ歴の長ーい勇士さんだわーと思ってたのー」
黒猫卿の執拗さもどうかと思うが、マデルも何気にヒデエな。
実に本当でガチな事実だけどさ。
「最早、困難を乗り越えて愛し合う今の私達に、無粋な過去の話は良いんです」
「未だルーニアは完全に許してねーと思うぞ」
「でーすわーよねー」
ルーニアの……謝罪を受け入れた時。一応ツンデレな科白では有ったが、許してやる寄りの許さんって感じだったよな。鬱憤も未だ結構有るみたいだしな。
元カノ………いや、元一夜の遊び相手?を見かける度にイラッとするみたいだし。当たり前だよな。
清々しい迄に黒猫卿の自業自得だけど。
「由々しき事態過ぎますよ姫様!!貴女は獣人であるフランジール卿の番なんですよ!?」
「あーらー?あれーまー?」
んん!?
毛玉と鱗が増えた!?
あれ?気のせい?って、鱗!?
って、増えた!?何だよワサワサと!?
面倒くせえなあと思ってたら諮問議会の面々が集まって来やがった!!いつの間に入ってきた!?窓開けとくんじゃなかった!!
て言うか窓から覗き込むな、飛べたり這い登れる諮問議会員共!!
「ええい、暇なのかお前ら!!見た目は可愛い癖にいい歳だろ!可愛くねーんだよ!」
「姫様酷っ!!」
「我々の可愛さは天賦の才ですよ!!」
自分で言うな。
大体言いたかねえが、小動物っぽいその見た目で同世代の野太い声なのがおかしいんだよ!
あれ?黒猫卿は頑なに喋らずニャーニャー鳴いてるのは何なんだろうな。趣味?だったら普通に気持ち悪ぃな。
ってガーガー煩いな!!
「煩えな!見た目を利用するあくどい奴等め散れ散れい!!」
「チュイレルちゃんまでー何してるのよもーうー。嫌だわー身内がご迷惑掛けるなんてー」
「そうだー!マデルちゃん抜け駆けですよー!!処刑ならーウチのボケ母を先にして欲しかったのにー!」
「チュイ卿もっとそっち寄ってくれって」
「ちゅう!ちいちい!」
「しゃー」
「ぐー!」
鳴き声に変えても喧しいな!!ここぞとばかりに小動物系ばっか来やがって!!可愛いけど!!て言うかチュイ卿は羽で物落とすから入ってくんな!!ギー卿何気に結構デケエけど足元ウロウロされて踏みそう!
「仕事に戻らんか!!姫様のテニスコートに叩き込むぞ!!」
あ、四散した。流石アンズネズミのジェイフ卿にイワクイ大蜥蜴のヴァートル卿にミツアナグマのトーラス卿は早い。………ヤドカリじゃねえ、ヤドカシガニのギー卿も早いな。
チュイ卿は鳥……ワタリアホウドリだからもう居ねーし。
………黒猫卿は今は人だからひっ捕まえられたけど。
流石、身長が有ると便利だな。最早徴税関係じゃ無くて侍従武官かなんかにならねえかな、サロ卿。
……って、ジルの出番が超減りそう。
「………何処の大型肉食獣人かと思ったら何の獣人要素もないサロ卿か。止め方が色々引っ掛かるが助かった」
「大型肉食獣人が必要ですか?ティゴ卿は本日出張中ですね」
「姫様………」
相変わらずサロ卿のジト目は迫力あんな。私がか弱かったら倒れてしまいそう……ってふざけられそうな雰囲気じゃねーわ。
「悪かったってサロ卿。黒猫卿、デカイデカくないじゃなくてこれ以上増やさんでいい。お前ら単体だとそうでもないのに集まると煩いんだよ」
て言うか幾ら私の素敵な執務室でも、ティゴ卿が変身するような隙間ねえし。
「集団で数を盾に迫る方が姫様のお心に刻まれるかと」
「イライラもー刻まれちゃうわよー黒猫卿ったらー」
………ルーニアが居なくて暇なのかコイツ。
と言うか、あのさっき来たメンツ、番居るのギー卿とチュイ卿だけでその2人の番は確か……他国旅行と帰省中。散々王女である私の前で愚痴ってきたしな!煩かった!!
………そんなに暇にしてんなら業務を倍に増やすぞ、あのバカ共!
「………全く、本気で何をしているんだ黒猫卿!!」
「執務を傍らに、仕事と関係ないお喋りしてたのは姫様とマデル嬢が先です」
「あ、こんにゃろう!!」
「仕事ーしてたものー!」
告げ口するたあ何事だよ!!真面目なサロ卿に苦言を呈されると効くんだよ地味に!!
あーもう!!これもジルのせいだろ!!
で、執務を真面目にやって終わった昼下がり。マデルは別件で下がっていった。色々忙しいんだよ私達も。
そしたら……黒猫卿が紙束と共にまたやって来た。何故かニックを連れて、だ。
……黒猫卿が来る用事、今日有ったか?無いと思う。
他国みたいに謁見願いでも出すようにさせようかな……。いや、そんなかったるいの仕事にならんな。只でさえ仕事が多いってのに。
「こ、今日は。ユディトお姫様。お会いできて嬉しいです。……て言うかこのお部屋!!ボクが入っちゃ行かんでしょ!?」
「まあまあお入りくださいご遠慮なく」
「黒猫卿のご招待でもダメだよご遠慮しますよ!!ヒイイ!?力が強い!!」
必死に足を踏ん張って黒猫卿に抵抗しているのは、クリーム色の髪に互い違いの目の色をした、気弱そうな普通の殿方。オルガニック・キュリナ。
性格は控えめで畑違いの仕事にも努力家な、異国から来た元神官画家。何故か鎖帷子を縫い込んだフード付きの外套を何時も着てるが、祖国の治安が悪かったのかね。
ちょっと言葉選びが独特で、妄想が激しいらしいが、親世代の妄想に慣れた身としては気にならん。それにさっきの他の奴等の濃さと奇行に比べたらホント全く気にならんな。
「何だか知らねーが、ニックは入ってもいいわよ」
「ほらご許可を頂きましたよご遠慮なく」
「お前は来んでいいぞ、黒猫卿。呼んでねえし」
「そうは参りません、姫様。獣人の事を説きに参りました」
お前は新宗教の伝道師か何かか。怖えわ。しかし、ニックも獣人の番攻撃被害に遭ったのか。黒猫卿におとなしく着いてきたから同意の上かと思ったら。
「え、ええ!?獣人!?何で!!」
「ニック殿には獣人の伴侶が居られる割に、別居しようと企んでらっしゃると聞いて」
「えええ!?にゃんで知ってるの!?て言うか、ブライトニアと一緒に住むとか無理寄りの無理!!出来れば避けて通りたい未来なの!!」
断固拒否されてんじゃねえか。何したんだ、あのウサちゃんは。
「へー、そうなのか。つか、家庭の形は様々だし、ウチに居てくれるなら全然いいじゃねえか」
「姫様は番を引き裂くおつもりで!?」
「は、はへえ……」
そんな悲壮な声で言うことか。私もニックもポカーンだわ。
「そもそも、番が意味不明だし」
「見りゃ分かりませんか?番とは愛情を与えて与えて与えまくって溺れさせたいし、いっそ自分だけを見てくれるようなメロメロで盲目にしたいと思われてるし思われたいってことです」
何だそれ、意味が分からん。
いや、薄々とは分かるような気もするけど、そのブッ飛んだ考えに至るまでの過程が分からん。
そんな恋愛特化な生きざま怖すぎるだろ。洗脳か。
「ひ、一目惚れってことかなあ?」
「いえ、一目惚れしない獣人も居ますよ。人各々ですから其所はひと括りにしないで頂きたいですね」
そんなドヤ顔して言う事か……面倒くせーな。黒猫卿の眼鏡割りたいわ。
「えーと、気に入った子に一途ってこと?いい匂いが気に入ったとか、聞くよね」
「スゲーなニック。強制的に連れて来られて此処まで協力的とは。
こんな獣人に偏った会話を盛り上げんでもいいんだぞ、調子に乗るから」
「えーと、何か対策を立てられたらなあと愚考してるんです」
成程、そういう考えもあるか。……対策か……。
ジル対策、誰か立ててくんねーかなあ。
「好みの香りで惹かれるのは獣人でなくどんな人にもありますし。まあ、好みは各々ですが、普通に生理的嫌悪がある香りの方とは付き合えませんね」
「………フツーの人とあんま変わらなく聞こえる話術マジックだなあ」
まじっくが何かは分からんが、確かに騙されそうな話だよな。
でもまあ、匂いだけで番呼ばわりする訳じゃないのか……。確かにサロ卿の話だと子犬ちゃんからいい匂いがしたって言ってたけど、関係は普通だもんな。……人柄に因るんだな。
「それに、概ね浮気しない誠実な生き物ですよ、獣人は」
「いや、待て大嘘つき黒猫卿。
お前、過去の行いのせいで、今超ルーニアにキレられてしがみ付いて詫びてる最中だろうが……」
「でも……ルーニアさんに合法的にベタベタしてる黒猫卿……若干ご褒美っぽい気がするんですよね……」
「うわ最低だな」
「お詫びと求愛行動を兼ねているだけです」
聞けば聞く程ドン引きだろ。
「そもそも本って言うか、魔道具?って獣人なのかよ」
「偏見はいけません姫様。生きとし生ける者も無機物も、もふもふもつやつやもガサガサつるつるも、姿は違えど愛されて産まれた獣人です」
擬音で誤魔化してねえか。
最早獣人諮問議会の偏見で決めてんだろ。獣人の括りからしておかしいんだよ。
いや、新たな名前を考えろって言われても困るが。真剣に考えられる気がしねえわ。
「そもそも何でボクも連れて来られてんのかなあ、黒猫卿。マジ場違いで候」
「……それ私も思うわ」
「何を仰います。高貴なる方々かつ獣人の番という共通点が有りますよ」
「ヒイイ……止めてええええ!!ボク全く高貴じゃ無いし!!
て言うかこの頃考えると犯罪臭が怖くて最早、皇太子の末端愛人忘れ去られ系でもいっかなと思う所存なんだよおおお!!」
「早く吹っ切ってくださいニック殿。
それ、フィオール・ブライトニア皇女に聞かれたら手籠めにされますよ。私なら必ずします」
「ヒエエエエエエ……」
……ルーニアを国外脱出させた方がいいんじゃないか?って思えて来たな。
「フェレギウス・ナサニエル皇太子殿下からお手紙が届きました。ニック殿に獣人知識を注いでフィオール・ブライトニア皇女殿下にご理解とご関心を授けてくださいと」
「うひええええ!?………にゃにしてくれてんのレギいいい!!
ご理解とご関心!?人としての尊厳を守れなくて越えちゃう知識はご勘弁願してよ!!」
………え、そんな恐ろしい話なのか。番って。
「熱い風評被害ですね」
「そうでもにゃいでしょ!?ボク、ブライトニアを相手にしてると命とお縄に付きそうな危機を感じるよ!?」
「…………まあ、ニックのウサちゃんは言っちゃあ何だが、小さいしな」
「でしょおおおおお!?成人にまだまだ手が届きそうにないお子さまジャリンコ様なんですよおお!?」
「歳の差80で運命に引き裂かれた番じゃなくて良かったじゃないですか」
「「…………」」
そんなの居るのかよ。
「それはそれとして……ボク、お縄に付くの嫌だああああ死にたくなあい!優柔不断と言われても怖いもんは怖いのお!」
「大袈裟ですよニック殿」
「だって、知らなかったとは言えブライトニアが……」
ニックがこっちをチラッと見て来た。うん?
「何だ?」
「ええと、御婦人の前で憚られるお話なんですよ」
「大丈夫です。どんな爛れた下ネタでも惨劇でも姫様は慣れていますから」
「積極的に聞きたかねえよ。ふざけんな黒猫卿」
エグイ事聞くのを趣味みたいに言うな。慣れちゃいるが興味ない事聞きたくねえわ。
「でも、気になるから言え、ニック」
「えっと、その、えっと……ふ、服の中にですね、入って来てお腹とか舐めるんですよ。け、結構昔から……その、正体知らない蝙蝠ウサギ姿だったから、当時気にも留めなかったんですけど」
「……」
服の下……お腹を舐め……。正体を知らない時から……。
何してんだあのウサちゃんは。そりゃニックも引くわ……。
「普通では?何かおかしいですか?至って真っ当な求愛行為ですよ」
……そうだ、コイツは出会って間もなくルーニアのスカートに入り込んだ奴だった。
この堂々としたツラ……呆れ果てて眼鏡割る気もしねえな。
「……やっぱ、獣人ってヤバいな」
「で、ですね……。や、やっぱ逃げられないのかなあ……うう。コロコロ意見を変えて逃亡できる立場を赦されたい」
やっぱ聞いても理解しかねるんだが。
対抗するにはどうしたら……獣人被害者番の会でも立ち上げるか。ただ、どうやってジルと黒猫卿に気付かれないようにことを起こすかだな。
はあ。
……番関係さえなけりゃ仕事も出来るしフツーなんだがなあ、私の臣下の獣人は。
で、……最大の問題は……ジルにどうやって謝るか、かしら。
早く帰って来ないかなあ。ぎゃふんとも言わせたいし謝りたいし……私って複雑な乙女心を持った王女だわ。
大体コレで良いの?まあ好きだからいっか……で流される系のユディトと往生際悪いけどやっぱやばくない!?と思いつつ逃げられない回り込まれてる系のニックです。
獣人の番になって囲い込まれちゃった、愛されてお先明るいねラッキーハッピー!な突き抜けた考えの番も勿論居ます。