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マルテンサイト変態について
マルテンサイト変態について。
結晶格子が原子の拡散を伴わずにせん断変形によって変化する変態。
①単相から単相への変態で組成変化がない。
②体積変化および形状変化を伴い、表面起伏が発現する。
③マルテンサイト/母相間には一定の結晶方位関係がある。
④マルテンサイトは一定の晶癖面に沿って成長する。
⑤マルテンサイト相中には高密度の格子欠陥が存在する。
鉄-炭素系ではマルテンサイトは体心正方晶で、低炭素マルテンサイトは体心立方晶。
炭素量が増えるとマルテンサイト変態の開始と終了温度が下がる
鉄合金のマルテンサイトはラス状、レンズ状、薄板状と様々な形態を取る。
炭素濃度0.6%以下でラス、1.0以上でレンズが生成される。
ラスマルテンサイトは非常に細かいマルテンサイト晶が平行に集団をなして生成するもの。
このラスの束からなる領域にパケットとブロックがある。
パケットの中にさらに条件が付いてブロックがあるイメージ。
C,Ni,Cuなどはオーステナイト生成元素。




