いまのあいつは
「じゃあな!またいつか会おうな!」
そう言ってあいつはこの村を去っていった。
俺は千明尊この春から高校一年生だ。
「ハァ…俺もついに高校生か〜。そういえばあいつ今何しているんだろ。」
バタン!急にドアが開いて俺はビックリした。
「お兄ちゃん何独り言言ってるの?」
そう俺の妹千明佳乃が呆れた顔で言っていた
「きゅ、急に入ってくんなよ。てかなんのようだよ。」
と俺は慌てて言い返した。
「そうだった。朝ご飯できたから早く降りてこいって母さんが言ってたよ。」
そう言って妹はドアを閉めた。
「仕方ない、降りるか。」
「おはよう。たけちゃん。」
朝ご飯の用意した母さんが笑顔で挨拶をしていた。
「だから、たけちゃんっていう呼び方やめろ!タケルでいいよタケルで!」
「いいじゃない別に。朝ご飯できてるわよ」
「はーい」
そう言ってい俺はまだ慣れない椅子に座った。前まで三重の田舎で暮らしていた。でも父さんの急な転勤で、俺は、中学校の卒業式が終わってすぐに兵庫県に引っ越すことになった。
「そういえばあいつも兵庫県に行ったんだっけ。」
ボソッとつぶやいたら
「あ〜、もしかしてゆうちゃんのこと?」
と母さんが笑顔で聞いてくる
「そうだよ。あいつ元気にしてるかな〜って思ってさ」
俺が適当に返事をすると
「あ!そうだった!たけちゃんが今日から行く高校、戸惑井高校だったっけ?その高校にゆうちゃんも行くって」
「あーそー。ん?ゆうが俺と一緒の高校に!?」
思わず飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。
「ゆうに会えるのか。もう8年ぐらい会ってないな〜。楽しみだぜ。」




