俺と! くろの! またまた金貨について考えるコーナー
雑文ラノベ「日本でも異世界のお金は使えますか?」本編に飽きたらお読みください。
俺と! くろの! 他の作品にすがって生きて行こうのコーナーがはじまるよー。
さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろよろずコーナーですが今回のテーマはまた金貨です。
くろ様、3連チャンですか。飽きません?
秋田。
あっ、うまい!もしかしてそのギャグをやりたくて続けたんですか?
そんなわけあるか!たまたまじゃ。前回までのは前振りじゃ、今回こそが本題である。
うわっ、なんか今回はくろ様真面目です。ちょっとびっくり。
異世界は基本魔法の世界である。魔法は最強じゃ、叶えられぬことはほぼ無い。物の複製などちょちょいのちょいじゃ。しかし、そうなるとひとつの疑問が浮かぶ。
金貨だって複製できるじゃん!
あらら、金の希少性が揺らいじゃうんですね。これは困った。
じゃろ?だから魔法界設定では物の複製はご法度になっている場合が多い。説明がめんどいからな。
やっ、結構ばんばん複製魔法を使っているのもありますよ、○○○とか○○○とか。
それは読み手の常識に依存しておるのじゃ。現世では紙幣の複製はご法度である。故に異世界でもその常識は共通だという思い込みじゃな。
あ~、だから錬金術なんていう発想が出てくるんですね。複製は駄目だけど物性の変化は許容範囲内だと。でも、やっぱり話が破綻しかねないから禁忌としておく。
そうじゃな、所詮貨幣は物々交換の代用じゃからな。交換するものがないのに金貨だけあっても役に立たん。経済活動は人がいてこそじゃ。仮に木星のラグジュアリーポイントに100万トンの金の塊で出来た微惑星があっても意味はない。手が届かんのだからな。取りに行ってもよいがロケット代の方が高くつくぞよ。仮にがんばって取って来ても金価格の大暴落を招くだけだ。
くろ様、ラグランジュです。SF系の人に怒られちゃいますよ。
ふーんだ。そんなやつらはこの投稿サイトにはもうおらん。心配するな。
うわっ、言い切ったよ、この子神。
だから、物々交換の代用はなにも金貨である必要はない。みんなが信用し、且つ複製できぬものなら何でも良いのじゃ。そこで魔法である。これは凄いぞよ。何と言っても原料がいらぬ。つまり製造コストはゼロじゃ。運用コストはかかるかもしれぬが金貨ゆ紙幣の更新コストに比べれば微々たるものであろう。しかも、物を必要としないからその上限はほぼ無限じゃ。金貨千枚は持ち歩くことは不可能だが魔法ポイントなら可能である。しかも失くす心配もカツ上げされる心配もない。
カツ上げは出来るんじゃないですか?『寄こせ!』『はい・・。』てな感じで。
だから魔法なのじゃ。不正なポイントの移動を行えないと規定しておけばよい。何をもって不正と判断するかという事案はあるが全体の経済活動量からしたら瑣末なことだ。
それにこのシステムにはもっと利点がある。実体経済に即したポイントしか発生しないということじゃ。金貨や紙幣は支配者層がその気になれば幾らでも増刷できてしまう。『信用』がなくなるからやらぬが、皆に知られねば誘惑に負ける者もいよう。とっ言うか景気対策と銘打って公然とやっている国もあるがな。あやつら実体経済におんぶしてやりたい放題じゃ。ツケを払う未来人たちのことを考えておらん。やはり金治に一回絞めて貰った方が良いかもな。
くろ様、魔法、魔法と言っていましたが、それって現世のデジタル金融システムと一緒ですよね。
あれ?ばれたか。
-お後がよろしいようで。-