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俺と! くろの! 別作品におじゃまします。  作者: 俺とくろ時々ぼっち先生
雑文ラノベ「日本でも異世界のお金は使えますか?」
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俺と! くろの! また金貨について考えるコーナー

雑文ラノベ「日本でも異世界のお金は使えますか?」本編に飽きたらお読みください。

俺と! くろの! 他の作品にすがって生きて行こうのコーナーがはじまるよー。

さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろよろずコーナーですが今回のテーマは金貨です。


それは前回やったであろう。天丼ネタか?

いえ、前回は前振りが長すぎて中途半端に終わっちゃったんで仕切り直しです。


よっねっざわ。ほい。よっねっざわ。ほい。よっねざわ、よっねざわ。ほいほいほい!


はい、では異世界での金貨について考えましょう。

うわ~っ、無視されたぞよ。バリエーションまで変えたのに・・。


本編でも触れてますが、金貨ってまるまる金で出来ている訳じゃないんですね。

むーっ、金という金属は実は柔らかいのじゃ。だから金の斧で木を切ると刃先が潰れて1回で使い物にならなくなる。そう言う意味では沼の女神は褒美ではなく嫌がらせをしたのかもしれぬな。

くろ様、あの昔話はそうゆう実用的な意味を問いかけていません。正直者は得をするんだから嘘をつくなよと説教しているんです。

まぁ、それはそうなんじゃがあの場面で金と銀の斧が褒美の対象として扱われているのがポイントなんじゃ。本来なら、使い古した刃こぼれだらけの斧への褒美は新品のすぱすぱ切れる斧か魔法力で動くチェーンソーが相場じゃろう。日本の格言にもある。『亭主と畳は新しい方が良い』とな。


くろ様、読者の方が「またかよ。」と言いながら帰っていかれます。あんまり話が反れると誰も居なくなっちゃいますよ。

ふふふふふっ、大丈夫じゃ。最後にどかーんとエロエロ展開というご褒美を用意してある!

皆の者、我に続け!苦行の後にはパラダイスが待っておるのじゃ!あっ、これ!スクロールして先を見るでない。そんなことでは金の斧は手に入らんぞ。


くろ様、ちゃんと金の斧の話とクロスさせているのは立派ですが話を戻しましょう。

金の含有量だったか。あれは使い勝手の問題と製造量の問題が絡んでおる。先にも言ったが金は柔らかくてな、鉄などの硬い金属と一緒にしてじゃらじゃらすると削れて無くなってしまうのだ。

そんな馬鹿な、幾らなんでも言い過ぎでは?

まぁ、きれいさっぱりとはならんが、考えてもみよ。表面がつるつるになって誰の横顔が彫られているか分からん金貨と造りたての金貨。給与として貰う時、お主ならどちらを選ぶ?因みに額面としての価値は同じじゃぞ。

う~ん、逢えて選べと言われれば新品の方ですか。

じゃろ?現行の対磨耗性に優れた貨幣ですら古い物は銀行で回収され流通させなくしておる。これは貨幣の最も大切な『信用』を維持する為の処置じゃ。しかし、造り直すとしてもそこにはコストが発生する。また回収した金貨は磨耗して目方が減っているはずじゃ。つまり100枚の金貨を造り直しても99枚しか作れぬことになる。短い期間なら目も潰れようが貨幣は面々と長きに渡って使われるのが望ましい。しかも大量にな。そうなると造り直し時の材料の追加も馬鹿にならなくなる。

成る程、分母が大きくなればなるほど損失もでかいと。チリツモですね。

そうじゃ、日本の国会議員が大好きな無駄じゃ。あやつら自分の存在自体が無駄じゃということになんで気付かんのかのぉ。

くろ様、また横道に入りました。修正してください。

おっと、すまんな。そこで改善である。日本企業が求めてやまない至高のきれい事。目標を立てそこに向かってまい進する、自己陶酔な行為じゃ。

くろ様。

分かっておる!ちゃんと話は戻すわい。そこで柔らかいのが原因なら硬くすれば良いと考える。実は他の金属を混ぜると金は格段に対磨耗性能があがるのじゃ。しかも混ぜる金属は金に比べて安いから1枚の金貨を造るにも金の使用量を減らせる。逆に言えば同じ金の量で多くの金貨が造れるのじゃ。おおっ!これぞ天が支配者層に与えし天恵ぞ!発行する金貨の量は増え、造り直す回数は減り、間隔も伸びる。使用者は一々磨耗した金貨をより分ける必要がなくなり安心して使える。まさに良いこと尽くめじゃ。

なんとっ!すばらしい!ならいっそのこと全部安い金属で作れば至高の金貨が造れますね!


うん、悪魔の誘惑じゃのぉ。支配者層が一度は夢見る幻想じゃ。じゃがそうやって造った貨幣は本当に金貨か?確かに国がその価値を保証しておるのだから価値はかわらぬ。それは『信用』が成せるわざじゃ。だが国が一旦信用を無くせば行き着く先はゼロである。国の経済が崩壊する。しかし、本物の金貨には価値の下落を食い止めるもうひとつの『共通認識』があるのじゃ。

『共通認識』ですか?

それが『希少性』である。金という金属はおいそれとは手に入らぬ。そこで人々は金とは貴重なものという認識をする。

希少なもの故、贋金が造りづらいという安心もあるしな。紙のお金なぞ、今では家庭用印刷機で刷り放題じゃからのぉ。


くろ様、贋金作りって国家の根底を揺るがす行為ですから捕まると一生牢獄ですよ。使わなくても作っただけでお縄です。軽い気持ちで印刷して使っちゃった未成年が、今も監視対象でリストに載っているのは知っているでしょう?

あやつもアホじゃったのぉ。人生を棒に振ってしまった。まっ、反省しつつも次の転生にかけるのじゃな。次はどこぞの領主の息子にでも成るが良い。

くろ様。

分かっておる!つまり金はその希少性により国の保証とは別に、金独自で安心の担保という性格が擦り込まれておるのじゃ。つまり二重の安心じゃな。故にみな金を経済活動の仲介役として使うのじゃ。便利な金貨、信頼できる金貨。だから人間は金貨を欲する。みなが欲すれば価値が増す。金貨は人間によって価値を変えるのじゃ。しかし金貨自体はなにも変わらん。ただの金属である。全ては人間次第。つまり人間が中心なのじゃ。


くろ様、金貨の何たるかは分かりましたが異世界における金貨の立ち位置に触れていません。

それはどうでもいいことじゃ。だって我は金貨なんぞ使わんからな。

ぎゃふん。


くろ様、そう言えばご褒美はまだですか?

おおっ、そうであった。ほれ、受け取れ、悶え喜ぶが良い。

『あは~ん、すご~い。お姉さんこんなの初めてぇ~。』


なめとんのかー!


-お後がよろしいようで。-

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