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優視点 騎士団と迷惑プレイヤーです-3

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!ヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロ!!」


1つ目の焼き印があの男性プレイヤーの右頬に付いた後、βの文字がある方向にギョロリと視線を向けていました。ただ、彼にはその焼き印は見えていないでしょう。肌にしっかりと付けられたその焼き印は鏡でも無い限り自力で見ることはできません。しかしその痛みから彼は見るも哀れな悲鳴をあげるのでした。


「………【堕剣聖の弟子・78】か。確かに昔話にあった動きにそっくりだな。だが、この血も潰える事になるだろうな。」

「……この焼き印はβの印。【称号】とやらは先の世界に正常に持ち込めぬようになる。まぁ、後19回はこの苦しみを繰り返すだろう。ただ、死ぬよりは楽な拷問となろうがな。」


騎士団長の言葉を聞いたとき、隣にいたおじさんは「おぉ、おっかねぇ。」と呟きました。それは周りの方々も同じで酷く怯えていました。……私はそれに関して心当たりが無かったので聞いてみると……。


「嬢ちゃんは掲示板見ない口かい?βテストから引き継げる【称号】はメダルを除いた20個だ。で、あのβの焼き印は多分……正式版で【称号】が機能しなくなるんだろう。」

「……それってどんなデメリットが?」

「大ありだ。掲示板ではβテスターは追加の【称号】は貰えないって噂が蔓延している。一応最初に貰えるスキルはシステムの関係上焼き印を押されないだろうが、【称号】無しでプレイ開始になるだろうな……。」

「焼き印はどうなるかは分からないが、多分侮辱される様な感じで残るよなぁ……。運営が何も言わなくても掲示板なんかで拡散されればその時点で終わりだからな……。」


いつの間にか別のおじさんも会話に参加していました。まぁ、私以外にも聞き入っている人がいる為、あまり気にしませんでしたけどね……。


「まぁ、質の悪すぎる迷惑プレイヤーだったからこれくらいしないと分からないのかもな……。」

「逆に質の良い迷惑プレイヤーってなんなんだよ?」


おじさん達が議論を開始した時も変わらず吊し上げられているプレイヤーは焼き印を押されてこれまで培ってきた【称号】を取り上げられ続けていました。………いや、なんだか段々と叫び声が煩わしくなってきたなぁと思いながら私はおじさん達の始めた議論を静聴するのでした。

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