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優視点 初プレイです-7

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

『ブモォォォォォォォ!!!』


街から出て草原フィールドに入った私は、その壮大な景色を見て感動していました。ただ、最初に出会ったモンスターは全長4メートルはある巨大な猪ですけどね……。それも身体の後ろ側が燃えさかっている様な猪でしたので最初によく見かけるような弱いモンスターでは無いのは分かります。恐らく徘徊系フィールドボスなのでしょう。


〔ボボボーボ・ボーボア〕Lv.240

タイプ:フィールドボス S-78+3


誰かが鑑定した後だと情報が共有されるのか、気がつかない内に【鑑定士見習い】が成長していたのかは不明ですが、明らかに勝てるはずの無いステータスを見せられました。ランクの数字の意味が分かりませんがとても恐ろしい事になっている事に代わりは無いのでしょう。そう思いながら私は逃げ続けました。


最初は【逃げる者】の効果もあったので距離を開けて逃げる事が出来ていましたが……〔ボボボーボ・ボーボア〕は身に纏った炎の威力を上げるように加速してきました。………その結果、私は〔ボボボーボ・ボーボア〕の突進を諸に受けた後、そのまま死戻ってしまったのでした。


『神の導きを………。……いや、そろそら泣き止んで、ね!?ほら、甘いキャンディーもあるし美味しい紅茶もあるから!大丈夫だから!お姉さん、何も悪い事してないから!ね!?』

「……は、はい……。」

『まぁでも仕方ないかな……。明日には討伐隊が到着してくれるとは思うけど、あんな化け物がいたら外に出ることが出来ないもんね……。』


私は死戻った先の教会にいたシスターさんの胸の中でひたすら泣いていました。ただ、最初は胸がお母さんとは全く違ったので、「お父さんの胸の中みたい」と呟いたら何故か怖い目で睨まれてしまい、それでまた泣いてしまったのでした。


『取り敢えずこの世界の中の3時間は街の外に出ない方が良いと思うよ?それに所持金も神の導きによって半分になっちゃってるし……。』


シスターさんの言う様に私の所持金は2100Gから1050Gにまで減っていました。幸い、インベントリの中のアイテムは【神様の気まぐれ】の効果で無くなっていませんがかなり厳しい状態になっていると感じました。


『……でも装備はボロボロだから代わりに私のお古をあげよう。プレートは再利用できると思うけど、服の部分は焼け焦げてるしね……。』

「す、すみません。そこまでして貰っちゃって。」

『まぁ、それくらいはシスターとして当然の事だよ。ただ、この服だと戦闘には向いてないからお金を貯めて新しい防具を買った方が良いと思うよ。採取するだけでも防具って重要だからね。』


シスターさんはそう言いながら私に〖レザーワンピース〗という服を渡してくれたのでした。……この上にプレートを付ける事が出来れば良かったのですがそれは店の人に任せた方が良いらしいので私はそれに従うことにしました。……流石に【魔力裁縫・並縫い】でも鉄は貫けませんからね……。


『それじゃあ、今度は元気な姿で再会できると嬉しいかな。』


シスターさんはそう言いながら教会の奥の方に戻っていきました。途中で早足になったのは誰かが死戻りしたからなのでしょう。……まぁ、教会にいつまでもいる訳にはいかないので私は教会の外に出ました。


『モンスター講座、モンスター講座を受けませんか~?今なら参加賞として〖初心者ポーション〗が付いてきます!それに受講料は無料!会場は冒険者ギルドです!受けてみませんか~?』


教会の外は商店街となっており、教会の向かい側でモンスター講座をしているとプラカードを持っているおじさんがいました。先程モンスターのステータスを見ても何も分からなかった事もあり、私はすぐに受けます!とそのおじさんの元へと向かっていったのでした。

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