優視点 初プレイです-3
「………え~っと、【IMP】は【IMP】を使用していない状態での時間経過、条件を満たした寝具での睡眠、【IMP】回復系アイテムの使用のいずれかで回復ですか……。ならこのまま【IMP】を使わないで過ごしましょうか……。」
私はそう言いながら他の2つの【称号】効果を試さないでおく事を決定しました。いや、本当は検証したいのですが、【魔力裁縫 並縫い】だけで【IMP】を半分以上も消費していたら流石に無理だと察します。なので私はステータスを改めて確認してみるのでした。すると新しい【称号】もいくつか手に入っていたのでそちらの確認をしてみました。
【裁縫師見習い・4】 タイプ:ジョブ
・【魔力裁縫 並縫い】
・〖ハンカチ〗成功率上昇(微)
・〖ポケット〗成功率上昇(微)
・〖コースター〗成功率上昇(微)
【集中する者】 タイプ:パッシブ
・消費【IMP】減少(微)
【創る者】 タイプ:パッシブ
・生産作業時消費【IMP】減少(微)
【街中の生産者】 タイプ:エンブレム
・街中で生産活動を行った証。街で出会った事のあるNPC全員に生産職であると思われるようになる。
【糸使い】 タイプ:ジョブ
・〖魔力糸〗効果上昇(微)
【鑑定師見習い】 タイプ:ジョブ
・【初級アイテム鑑定】修得。
〖ラビの劣化加工革製コースター〗
品質:B/B
・〖ラビの劣化加工革〗に〖魔力糸〗で刺繍を行った事で作られたコースター。刺繍によりコップが滑りにくくなっている。
……まぁ、序盤なので沢山【称号】が手に入るのだと予想していましたが、予想外な物も修得していた事に驚きを隠せませんでした。一応修得条件だった内容も確認できるらしいので、何故取れたのか分からない【鑑定師見習い】についてチェックしてみました。するとそこには何かのアイテムを入手した時点で修得ととてもお手軽な形で手に入る事が判明しました。
「……なんというか拍子抜けにも程がありますけど……取り敢えず作ってみたコースターを売りに行きますか……。いや、その前に気になるアイテムを作成してみるのも……。」
少しの葛藤を経た結果、私は【裁縫師見習い】の効果にある〖ポケット〗を作成してみる事にしたのでした。……いや、ちゃんと商業施設やクエスト関連の施設に行った方が良いとは思ったんですが………好奇心には勝てず、私は〖ラビの劣化加工革〗を2枚使って〖ポケット〗を作る事にしたのでした。
作業工程
1.同じ大きさの〖ラビの劣化加工革〗を重ねる。
2.Uの字の様に2枚の〖ラビの劣化加工革〗を並縫いする。
3.縫い付けていない辺を少し広げて完成。
〖ラビの劣化加工革製ミニポケット〗
品質:A/A
・〖ラビの劣化加工革〗で作られたポケット。装備する事でインベントリの最大値を1増加する。また、有効化する事でアイテムは消滅させてインベントリの最大値を1増加する。このアイテムでインベントリ最大値を10上昇させた痕は有効化しても効果を得られなくなる。
…………結構重要そうなアイテムが手に入りました。まぁ、装備するにも紐が無いので使い物にならないと感じた私はすぐに有効化してインベントリの最大値を30から31に上げました。……まぁ、有効化出来るアイテムは少なそうですが……と思いつつ、私は残った〖ラビの劣化加工革〗をあるだけ使ってポケットを作成しました。その結果、私のインベントリの最大値は39となり、【裁縫師見習い】のレベルも4から8へと上がり、道具無しでの返し縫いが可能となるのでした。




