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澪視点 教育系アニメ〖贋作を作ろう!〗-5

「もう1人のカメラマン、服部ふくべ 半蔵。濡れ衣着せられてテレビ局辞めた所を拾って貰いました。」


まぁ、高校生に撮影を全て任せるわけには行かないためにもう1人カメラマンを雇うのは普通なのだろうと思いながら私は服部を見た。彼はテレビ局内の財布窃盗事件の中で、探偵となったプロデューサーの完璧な推理で犯人とされた。ただこれは真犯人の同僚がロッカーの配置換えを忘れていて彼のロッカーに盗んだ財布を入れた事、探偵役が服部と副辺という苗字の同僚の判別が出来なかった事が原因らしい。


最終的に窃盗の名誉は晴れたものの、刑務所に入りかけた人材を採用しようとする者はいなかった……というか悪評が広がりきっていて訂正しても嘘だと思われる事が多かったらしい。そこで一応持っていたVR電脳検定4級から食い扶持を稼ごうとしてこのVWに面接に来たらしい。


「採用してくれたのは別の人ですけどね……。その方が採用した方がこの部署に何人かいますけど。」


服部とそんな話をした後に私達は他のメンバーとも挨拶回りをしていた。……ただ、これだけ濃いメンバーでどんな作品となるのかと思いながら私とアリアさんはVWにある社員食堂へと向かっていた。……挨拶回りが終わったのが丁度お昼時だったしな……。


「……大変でしたね……。私も顔見知りが少ないので緊張しました……。それにこの通帳に関しても後々怖い目を見ると思うんですが……。」

「そうだな……。雪奈さんなら普通に成功するだろうからな……そのアイディア料が継続的に振り込まれるって事になっているんだ。……多分何かしら真城家の手伝いをしないと発狂しそうになるだろうな……。」


私とアリアさんは日替わり定食を食べながらそう話していた。ちなみにアリアさんはここでの日替わり定食に何かしらのトラウマがあったらしいのだけど克服すると宣言して見事食べきっていた。


「そういえばアリアさんの仕事は大丈夫なんですか?」

「問題ないですね。今日の仕事は……今はVRMMOアニメ製作課にいる元同僚が既に済ませていましたからね……。いや、普通は真面目にやれば定時までに終わる仕事量なんですけどね……。」


アリアさんはそうため息を付いた後、〖こんな鑑定団は嫌だ〗の時と同じように話題を振ってきました。多分今日の事を少しでも和らげたいのでしょう……。私も同じだったのでお代を〖こんな悪の幹部は嫌だ〗にして会話を始めました。


……ただ、この時は思いも寄りませんでした。まさかそこにVRMMOアニメ製作課の刺客がすぐそばにいた事に……。ただ私とアリアさんはそんな事を気にせずに会話を始めたのでした。

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