澪視点 澪とアリアの駄弁り方-4
「……そんな訳でこんな〇〇は嫌だをやりましょう!そうすれば忘れますよね!私の恋愛経験が現実では無いに等しい事を!」
「分かりました。分かりましたから……でも何やるんですか?」
恋愛経験を白状した後にアリアさんは涙を流しながらそう言ったので私はその言葉に乗ることにした。まぁ、VROの中で色々と苦労している彼女を見てそう思ったのだ。決して目の前で和葉のハンマーが直撃して強制退場させられた事の償いという訳では無い。
「……じゃあお題はこんな鑑定団は嫌だ!です。最初は澪さんからですね。期待していますよ………。」
「いや変に期待しないでくださいね……。取り敢えず『値段発表である程度まで上がってから下がっていく』」
要するにカウンターで100万まで行き1000万か!?と期待させた後、唐突に10万!1万!と下がり………最終的に1000え~んとなるドッキリの様な鑑定結果発表の仕方だ。これだと心が折れやすくなるだろうと2人で笑っていた。実際期待させてから落とすというのもまたバラエティーなんだよなぁ……と思える。まぁ、普通の番組でそうされるのは嫌だけどな……。
「……中々えげつないですが、私のもえげつないと言えますね……。鑑定結果のでた直後に依頼品でのネットオークションが1円からスタートします。」
「……いや、家宝とかを依頼に出したら確実に荒れますよ!なんでそんな企画を考えたのかって訴えられますよ!」
しかも1円スタートなのもタチが悪い。アリアさんの口ぶりから一応依頼人もオークションに参加できるのだが下手すると家宝に破産レベルの金を積み上げて再購入するハメになりそうだ。なんせネットオークションをしたのは依頼人では無く番組という事になるのだから。
「……次は私の番ですか……。『サブコーナーとして〖贋作を作ろう!〗が始まる。』」
「……それどんな番組に進化させようとしているんですか?とゆーか確かに嫌ですけど教育番組的なノリで行くと有りというか面白くなりそうなんですが……。」
「言われてみるとそんな感じがしてきますね……。書道でも臨書の様に模写する事によって上達させる方法がありますからね……。それと似たような物だと思えば……。」
「当時の歴史や技術についても勉強できてしまう様な作品になりかねませんね……。まぁ、ギャグアニメ枠として提案できないかやってみましょうか!丁度パソコンは持ってきてますからまとめて明日には企画書として渡せますよ!」
そんなこんなで盛り上がった結果………後日、私とアリアさんは雪奈さんの仕事場に呼びだされていたのでした。




