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澪視点 真城家への訪問-2

「…初めまして……。真城 雫です。………VROでは静になっています。」

「黒田 澪だ。暁美の友人というか親友というか……そんな感じの関係だな。で、ここにいる黒田弁護士こと黒田 真緒の妹でもある。」

「……そうなんですか……。」


暗雨が牛タンブロックを調理する間、私は雫とコミュニケーションを取る事にしていた。雫は本という形になっている本が好きで、電子書籍はあまり読まないという私との共通点があったのでそれなりに話は弾んだ。まぁ、暗雨曰くとあるダンジョンの氷劇用の名前を提供したのも彼女らしいので本に関しての知識も豊富だったので私が付いていけない時も多々あった様に思う。


「……そういえば暁美ねぇと小梅にぃはどう出会ったの?」

「それ、暁美本人から聞いてないのかな?」

「………本題に入る前に惚気が入るからいつもまともな話をしてくれない。」


如何にも暁美らしいなと思いながら私は雫の質問に答える事にした。……ただ、この話をした後に姉さんから「澪は人の恋愛を成就させるのは得意だけど自分の恋愛は成就しませんね」と言われるのだが………なんというか自分でも情けないとは思っている。いや、私が恋をする人は基本的に中性的で結局女でしたという事が多いんだよな………。なのでレズでは無く中性的な人が好みだけど中々異性でそういう人が見つからないという感じだろうか?


「分かったよ。でも私から話した事は黙っておいてくれよ?」

「……うん。」


いや、そうしておかないと牛タンを調理して貰おうと暗雨を訪ねた事が暁美にバレる。福袋デスマッチの時にかなりゲスな手を使っていたので確実に面倒な事が起こるだろう。……多分暗雨と雪奈さんには普通に頼めば黙っておいてくれるだろうと思うので心の安息は確保されたと思える。なので私は遠慮無しに暁美と小梅の馴れ初めを話すのであった。


「暁美と小梅は大学からの付き合いというか、出会いが大学1年の時だったな………。ただこれまで暗雨に守られてきた暁美は男性と付き合おうとせずに私や他の女子と過ごす事が多かった。……まぁ、暗雨が事前に防いでいたとはいえ男性から襲われる記憶があれば男性を警戒するのも無理は無いな。」

「……それで、小梅にぃはどうやって暁美ねぇと話せたの?」

「…簡単に言うと小学校の頃から小梅も影ながら暁美を守っていたんだよな……という事だ。いや、小学校の時に転校しているから暗雨が守るまでは彼が助けていたという感じだな。」


私は当時の事を思い出していた。暁美は小学校の頃から男性に良い女性として見られやすかったし無防備な所も多かった。……そんな中で私もいない時に暁美を守っていたのがこの小梅だった訳だな………。

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