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澪視点 真城家への訪問-1

福袋デスマッチから数日後………リアルで私は真城家を訪問していた。その理由としては単純に暁美が真城家では無く彼氏とお泊まりに行っているからだ。………ただ、事前に暗雨には連絡しているので急に来られても困るという事は無いと思う。


「………それで、なんで姉さんもここにいるのかな?」

「……いえいえ、仕事帰りに寄っただけですよ。今回VRMMOアニメ製作部に弁護士が必要な事態が起こりまして。それで弁護のお礼にと暗雨さんの作る食事を食べさせて貰おうと思った訳なんですよ~。」

「……それ本当に偶然なのかな?」

「偶然ですね………。いや、私達は悪くないので安心してください。……少なくともネームにしてからと言っているのにも関わらずこれを渡されてもアニメ化はできませんよ……。原作無しも挑戦してみていますがこれは完全に無理ですから。」


雪奈さんがそう言ってタブレットに表示させたのは薄いシャーペンで書かれた様な棒立ちの棒人間だけで設定やらストーリー等は一切無い。これだけで物語を理解しようとしても無理がある事に誰でも同情できるくらいの薄い内容の企画書だった。


「その関係で訴えられまして……黒田弁護士の力を借りたんですよ。……結局はこれを渡してきた方が私達の部署を乗っ取ろうと考えている感じでしたよ……。なので親御さん共々路頭に迷って貰う事になりました………というのも偽物の弁護士を雇ってましたから……。」


その偽弁護士も色々と問題のある者だった為、株式などの権利等を慰謝料として譲渡して貰ったらしいです。……で、持ってきた彼とその親は会社もクビになり退職金となる筈だった物も譲渡してしまっているのでお金が無くなったらしい。……いや、徹底的に潰しすぎだよ姉さん……と言いたくなってしまう。


「そんな訳で私もその牛タンを食べる権利はあるのですよ。ただ、それだけ多くの牛タンブロックでも下手するとすぐに無くなりますよ……。」

「……そういえばまだ雫という妹がいたんだったな……。タイミングが合わないから初対面になるな。」

「という事は雫の大食いも知らないって事だよなぁ……。」


暗雨がそう言うが暁美からは太った妹はいないと聞いているので大食いとしても大したことないだろうと思っていた。実際対面した時は本当に食べているのか?と思うくらい小さく感じた。ただ、私を見て普通に男と思われていたのには少しだけ気持ちが沈んでしまったが………今は暗雨が牛タンブロックを調理し終えるのを待つことにしようと思うのだった。

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