暁美視点 リグル北深部・エルタッタ草原-1
投稿してすぐにAtなどのステータスを書いていなかった事に気付き、修正しました。
『すまないが、今この奥には『ゴブリンキング』がいる。二人だけで進ませるわけには行かないんだ。』
『申し訳ない………だが、調査に後二日かかるんだ…………戦力を確認した後、クエストとして貼りださせてもらう。』
「………………やっぱり一日目から二つ目の街へ行くのは不可能なのね………」
当たり前なのか、それとも運営に何かしらの意図があるのか………私と杏はフィールドボスの直前でリグルの街に引き返す事になったのだった。
「はぁ…………やっぱり無理矢理でもティアを連れてくればもう少し緩和された気もするんだけど………」
「でも、速く進みすぎましたよ。デイブラック。」
「でも、ゲーム内時間で今は後一時間しかプレイできないのよ?杏は今日はもうプレイしないし…………杏とそれだけの時間しかいれないのは寂しいんだけど………」
しかし、夕食の時間を逃す事はできない。周りから私は何をやっても優秀だと言われていても、料理ではティアに適わない。だってティアの手作りなのよ?私が食べ比べたらどちらが勝るか決まってるじゃない!!
「夕食の時間はきちんと守りませんと。それに、僕だけじゃ無くて他の友人達とも楽しんでください。」
「そうね。少なくとも二人は手に入れたっていう返事は来ているしね。」
そう言いながら私と杏は、自分のステータスを確認する。ボスのいる前の所にいたNPCによると、『ゴブリンキング』の適性レベルは15なので、今のステータスなら十分だと思うんだけどなぁ…………。
デイブラック
Lv.16 SP At + 10 Lu + 45 Al + 30
装備
武器 ラピッドサポーター At + 8 Al + 10
防具 紅の踊り子の服 Md + 15 Al + 10
HP 420 MP 360
At 80 + 18 Df 45
Ma 30 Md 15 + 15
Al 150 + 50 De 60
St 85 Lu 180 + 45
メインスキル
『拳術・34』『蹴術・42』『炎魔法・16』『毒魔法・11』『索敵・18』
エクストラスキル
『チェインクリティカル』
サブスキル
『裁縫・5』『鑑定』
残りSPP 0
称号
『狼狩る兎』………カーバンクル系の種族でウルフを遭遇後一分以内に倒した証。ウルフ系のモンスターからのドロップアイテムが増加する。
『悪質ナンパ野郎のアカ外し』………ナンパなどのトラブルからPVPを受けた後、三分以内に勝利した証。PVP時にハラスメント行為が行われた場合、任意で相手のアカウントを停止する。
気が付かない内に二つも称号が増えていた。そういえば、ここまで来る途中………レベルがまだ4に上がった頃に杏が近くにいるにも関わらずにナンパされ、PVPになり『毒魔法』のアーツである『毒手』を使って瞬殺した時があったっけ………。
あの後に杏に怖かったと抱きついた時の記憶から思い出した。この『悪質ナンパ野郎のアカ外し』の任意は相手側じゃなくて私の方だ。異性でも使えるらしいし、抱きついて自爆などのアーツも存在するため、自分で見極めないと色々と面倒な事になるため、ホイホイ了承はしないだろうと思った私であった。




