暗雨視点 キャラメイク-3
私はリアルでの自分の体型を頭の中で確認する。私の身長は160センチと、平均的な身長だと思う。で、胸は高校から大きくなり始めて、現在Fはある。
……………できるなら、クラスメイトで欲しがっている人達にあげたいんだけれどね……。中学三年まではBまでで止まっていてくれていた筈なのに、なぜだ、なぜなんだーー!!
叫んでいても埒が開かないので私は仕方なく胸のサイズを入力する。システム内で胸を小さくできれば最高なのだけど、どうもそうはいかないらしい。
ご丁寧に、男女別の体のギャップが胸のサイズにも反映されるからである。さすがに無理をしてやるとゲームに支障が出るため仕方なく諦めたのである。
次に、顔だがこれは軽くいじるだけにした。鼻を数ミリ低くするとか、そんなレベルで。いじりすぎると後々大変なのだ。まぁ、肌のカサカサ感を消すとかならば問題は起こらないらしいけれどね………。
そして、次に髪や目の色、皮膚の色だ。まぁ、皮膚の色は現実と同じにしたのだが、私はここで黒い髪と黒い瞳に変える。これなら中学時代の黒歴史の事を思い出すことも無いだろう。
なぜ、黒のままと言わずに黒に変えたと言ったのかというと、それは私のリアルでの姿が原因だ。…………実を言うと、私は隠れハーフである父さんの母親から、プラチナブロンドの髪とヴァイオレッドの瞳を受け継いだのである。
祖母からの大切な贈り物と私と家族は思ったのだけど、周りは奇怪な目で見てきたから…………そこから先は黒歴史に繋がるので言わないでおこうと思う。
言っておくが私はお世辞程でよく美人と呼ばれるレベルであり、モテた事も無ければ言い寄られた覚えもない。そんな人間なので、VRO内でも変わらないだろう。
しかし、この髪の色の幅が本当に広いと思えてしまう。現実には有り得ないオレンジ色やらに、ポニーテールのテールの部分とそれ以外の部分といった様に髪の色を部分的に変化させることができたり………と思う。
現実と合わせると私はショートヘアーなのだが、今回はせっかくなのでロングヘアに変えてみる。髪も遊ばせてみたいため、自由にコーディネート可能のボタンにチェックを付けておいた。
ここにチェックをつけなかった場合、ワックスでガチガチに固めたように、髪が一切乱れなくなる。つまり、自分で髪型を変える事が出来ないのである。女性にとってそれはかなり勿体ないので、女性の殆どがチェックを入れていると思うのだ。
私はデフォルトの髪型としてとりあえず、片側に中くらいの太さの三つ編みがあるようにする。まぁ、リアルでは黒歴史関連で髪を伸ばしたくないので丁度良いなぁと思いながら、私は種族の選択に進むのだった。
暗雨の黒歴史関連は作品がもう少し進んだら書くときが来ると思いますので、そのままお読みください。




