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雪菜視点 ナジュレート洞窟の悪夢-4

あれから数十分程進み続けていたティアは『ナジュレート・イノセクトコア』というあからさまに『ナジュレート・イノセクト』の巣であり、繁殖の起源となっているであろうモンスターがいた。………………まぁ、憔悴しきって目が死んでいたティアがそれを見た時に少しだけ光が戻ったのは良いことだと思うけどね………。


ただ、『ナジュレート・イノセクトコア』は黒い塊でありかなり堅そうなのに、ティアが20発程銃撃を当てただけでHPが0になった事には拍子抜けしたけどね……………。


それと、途中で『ナジュレート・イノセクト』では無い人影が急に現れたときがあったけれど、出てきてから数秒で『ナジュレート・イノセクト』同様の集中砲火を受けて倒されていたので、恐らく助ける人達じゃなくて倒す人だったんだなぁと思うのだった。


「…………………………さてと、ようやくアレも殲滅できたし……………引き返そうか。もう繁殖も出来ないようにしたからね……………。でも、『トキメキダンジョンを経営中!!』のマサカとナカサの二人がコラボで出て来ているとは思わなかったけどね………。あ、フィルトの銃は返すよ。」

『あ、ありがとうございます、総督………。僕の銃は役にたったみたいですね。』

「うん、役にたったよ。ありがとうね、フィルト。」


『ナジュレート・イノセクト』の発生源をぶっ壊して正気を取り戻したティアは、フィルトの頭を撫でていた。撫でられているフィルトはとろけた目をしているし、洞窟の中では何も活躍できなかったこううはプクッと頬を膨らませていた。…………多分この後に活躍できる時があるよと慰めたかったが、こううはティアの背中に飛びついて「次は私も活躍したいです~。」と駄々をこねたので慰める必要は無いかなぁ………と思う私なのであった。


「採取に夢中で気付かなかったけど『トキメキダンジョンを経営中!!』の二人が出ていたとはなぁ………………。あの作品もそれなりに知られてないからなぁ…………………。」

「でも、なんでこんな所にいたんでしょうか……………。出てくるモンスターで考えると、カップル成立よりトラウマ発生の確率の方が高いと思いますけど………。もしかして、クエストで報酬が沢山手に入るという意味のトキメキだったんですかね?9000匹くらいは倒してましたしね………ティアさんだけでですけど。」


そう話ながら洞窟の奥にある素材を採れるだけ採ってから私達は帰路につくのだった。その間に一体もモンスターが現れる気配が無いので『トキメキダンジョンを経営中!!』についての話を聞いてみることにしたのだけどね…………。

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