雪菜視点 ナジュレートへの道-1
リグルの商業ギルドについてから私はQPで『調薬』などの生産スキルを入手してから取った全ての生産スキルのスキルレベルが15になるまでクエストをこなし続けた。そして、『アカイワ村通行許可証』を入手したのだった。
「………………まぁ、レベル45のキナなら『ナジュレート』に行っても大丈夫だとは思うけどね………。あの『ミラー・ファイバオン』は倒さなくても『ナジュレート』への専用ポータルは解放されたと思うから。」
「………………いや、『ミラー・ファイバオン』のレベルを聞くと、まず私じゃあ攻略不可能だと思えるんだけど…………。」
「とりあえずこううとフィルトを連れて行こうかな…………。そうしないと拗ねられるだろうし。この前からウイングハートに付きっきりになっちゃっちしね……………。」
ティアはそう言いながらビルこれのコラボで仲間になっているこううとフィルトをその場に出していた。彼女達の存在はスカーレットさんなからの情報で知っていたけど、中々可愛いなぁ………と思いながら私達は『アカイワ村』へと進むのだった。
「総督、この人は?」
「私の姉だよ。タンクを担当しているから遠慮無く頼ってあげて。キナも、私のビル娘達に頼ってあげて。かなり優秀だから。」
「分かった。よろしくね、こうう。フィルト。」
「よろしくお願いします。僕もお役に立てるように頑張ります!!そして、総督に頭を撫でて貰うんだ……。」
……………………このやりとりを見て私はインゴットを持って『ビルダ』の街へと行こうかなぁ…………と思うのだった。それに、ママと一緒にプレイしていないときにも後衛職のプレイヤーは欲しいしね。家族以外のフレンドもいるけど中々時間と都合が合わないんだよね………。
「インゴットくらいなら『錬金術』でどうにかなるから良いとして…………テイムもあの商業ギルドから行かないと行けないから『ナジュレート』に行った後に考えようかなぁ………。」
「それが良いと思う。ただ、『ビルダ』とかでも基本的に出てくるビル娘のタイプはランダムだから、全員後衛っていう感じで期待しない方が良いと思うよ。」
「分かってるって。………………にしても、『ゴブリンフレイム』には別の意味でのトラウマがあるんだけど………。比較的楽に倒せるようになったなぁ…………。」
あのInDでのゴブリン系モンスターの大量虐殺により、ゴブリン系のモンスターに手を出すのを躊躇ってしまうことがあったのだけど、『アカイワ街道』を進んでいる内に緩和されたのだった。……………まぁ、大量虐殺的な行動は控えたままだけどね。




