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望視点  リグル国立図書館-6

魔書漫画というのは漫画であり、クエストのランクも低いからなのか、かなり薄かった。例えるなら長期漫画のファンブックに載せられている書き下ろしの短編の長さみたいに少ないページ数だけど、しっかり読み込んだ。


最終的に、最初に読んだオカルトは三回ほど、次に読んだ恋愛は二回、最後のコメディーは一回読んだだけで理解レベルがMAXになった。『魔書理解』のレベルが少しずつだけど上がったからだ。


まぁ、レベルが5から8に上がっただけであって、静の様に劇的な変化があったわけじゃないんだけどね………。とりあえず、三冊から手に入った文字列を確認してみることにする。


ランクが低いからか、それとも『魔書理解』や『魔字列魔法』のレベルが低いからか、それとも漫画の様に台詞が少ないからか……………と思ってみるも、それが全部当てはまるような気がしてならない。でも、レベルが少し上がった後のコメディーからは二つ取れたので成果はあったと思おう。


最初に、オカルトから手に入った文字列がこれだ。まぁ、オカルトと言えばオカルトなんだろうけど………。


『文字列・ポルターガイスト』………最低MP・5 

『魔書漫画・オカルト』から手に入れた文字列。Ma依存距離内の家具を動かし、カタカタと音をさせる。追加効果は無い。


………オカルトから手に入ったのはネタスキルだった。多分、別のオカルト系の魔書から手に入れればもう少しマシな物になっているはず…………と思いながら恋愛の方を見る。


『文字列・リア充白髪しろ!!』………最低MP・80

『魔書漫画・恋愛』から手に入れた文字列。一日一回しか発動できない。男女でパーティを組んでいるプレイヤーのHP・MP以外のステータスを全て半減させ、強制的に髪の色を白髪にする。現実時間の一時間が経過すると元に戻る。



多分これ対人戦以外で使ったら間違いなく迷惑行為としGMコールされるだろう。漫画の絵は確かに恋愛漫画だったけど、語り手の四角い吹き出しはその恋愛模様を見ているボッチという設定だったからと言って、これは無いだろうと思う文字列だった。


しかし、男女でパーティを組んでいるというだけでこの様な脅威に襲われるなんて思う人は少ないだろうしね……………。しっぺ返しが怖いので、私は文字列は封印しておこうと思う。


次は、コメディーから手に入った文字列で、これはオカルトと恋愛に比べれば使い勝手が良いかもしれない…………そんな文字列だった。いや、見た目は変なんだけどね……。


『文字列・クラッカー』………最低MP・10

『魔書漫画・コメディー』から手に入れた文字列。大きな音を出して相手を怯ませる。耳が敏感なモンスターには微量だがダメージを与える。



『文字列・金盥』………最低MP・30

『魔書漫画・コメディー』から手に入れた文字列。相手の頭上に金盥を落として攻撃する。金盥は1%の確率でアイテムとしてドロップする。20%の確率で相手に状態異常・混乱を付与する。



いかにもコメディーらしい小道具の様な文字列が手に入ったけれど、一番の収穫はこの依頼三つをクリアするのに10分も掛からなかった事だ。しかも、これだけで9000ロムも手に入る。私は早くギルドランクをFにするために、掲示板に急ぐ。


後14冊程読むだけでFになると思うと、図書ギルドはランクを上げるにはかなり楽な場所では無いのか?と思いながら私は魔書漫画系のクエストを大量に取って設楽に渡すのだった。




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