雪奈視点 逃亡中コラボの打ち上げ-5
あれから、パンドラさんがビールをがぶ飲みして絡み酒になりかけた所をホークアイさんが水を飲ませて沈静化させたり、花魁さんがやたらとパイプやミノ、セセリなどを持ってきた肉のチョイスがオヤジ臭いと突っ込まれるという事もあったけれど、打ち上げは特になんの問題もなく進んでいた。
…………そう、私とマリンさんにスカーレット先輩、ハンドルキーパーのベルさんとビールよりはワイン派のホークアイさん以外が程良く酔ってきた所でエンペラーさんがこんな事を言いだした。
「では!!これより『笑ったらオシオキ!!バイキングで遊びまショー』を開催したいと思います!!」
「それ良いですね!!デュラ兄!!」
ちなみに、バイキングで遊びまショーはエンペラーさんとニーズヘッグさんの家庭ではよくやっていた事らしい。バイキングで無限の組み合わせを楽しむという感じなので、食べ物を粗末に扱うという事はしない。
「………………せ、拙者、少し席をはずさ…………」
「させないですよ、鴉!!ここは一蓮托生、耐え切りましょう!!そうしないと明日から鴉は普通の皮の鎧でござる言葉を繰り返すことになりますよ!!」
「……………マリン殿、お主が飲んでいたのは酒では無く子供向けの炭酸飲料のはずでは………って、ジラ殿?何か細工をしたのでは?」
「……流石に未成年がいる中ではこっそりお酒は入れない。…………ハンドルキーパーのベルにも飲まれたら困る。………それに、マリンは炭酸飲み過ぎると少し酔っぱらう。」
「………………ジラ殿は先ほどジョッキを一気飲みしていたはずでは………?」
「………私は酔っぱらう事が顔に出にくいから。」
どうやら罰ゲームもあるらしく、今回の罰ゲームには、『壺入り激辛カルビ』のコチュジャンソースで食べるという物で、耐えきれるかどうかは未知数だった。
「ルールは簡単!!バイキングという舞台で何か工夫しておぉ!!となるような事をしてくるという事だ。当然、肉やドリンクを使っても良い。ただし、食べ物を粗末にする行為はしない事が前提だ。」
…………簡単に言えば、クレープを作ろうコーナーにある盛り付け用の生クリームをデザートのコーナーにあるプリンにかけてパンナコッタ風にするという感じらしい。………しかし、全く同じネタをしても罰ゲームだという。
「……………じゃあ、一番最初に雪奈さんやってみて~。」
そう言われた後に私は前述したパンナコッタ風を見せてOKを貰った。…………しかし、酔っ払っていないメンバーはやられた………という様な顔をして申し訳ないことをしたのかな………と思ってしまうけれど、仕方ないと割り切った。
「次は私が行ってきますね……………。」
私がパンナコッタ風にしたプリンを食べ終えたのを見てから、ベルさんが立ち上がり、食べ物を取りに行ったのだった。……………ちなみに、罰ゲーム用の肉は既に焼かれているりだけど、誰も罰ゲームにならなかったらが食べるんだろう?と疑問に思ってしまう私なのであった。
 




